ごあいさつ
医は仁なり
ISO国際標準化機構
「歯科医療サービス部門」を
全国で最初に取得
1972年にアメリカ、オレゴン州ポートランドのオレゴン大学に歯科医療の研修に参加したときのことです。アメリカの最新治療と当時の日本歯科医療の知識・技術・設備・システムとの違いがあまりに大きくカルチャーショックを受けるとともに、30年はアメリカに遅れをとっていると感じました。その後、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ボストン、スウェーデンのイエテボリ、北京などの歯科大学で高度な医療品質管理、医療技術、医療フィロソフィーに接し、学び、すべての患者さんに 最善の医療を提供できる歯科診療の確立を目指し、アメリカに追いつけ追い越せと努力を続けてまいりました。
また、国際的な第三者機関から厳しい審査を受けることは医療施設にこそ必要だと考え、1999年5月31日、ISO国際標準化機構「歯科医療サービス部門」を全国で最初に取得しました。当時はまだ歯科業界では外部審査の重要性は認識されていませんでしたが、医療ミスが多く指摘されるようになった近年、当院に続いてISOを取得する施設が増加しています。ISO取得の有無は患者さんが施設選択する際の重要な判断基準になっています。しっかりした品質管理をして、より良い歯科治療を提供し、患者さんに喜んでもらえ信頼される医院創りをスタッフ全員で目指しています。
日本の良さを
診療の中に生かして
1987年2月から”縁”あって、塩尻市片丘の曹洞宗無量寺にて「茶の道」の稽古をしています。正師は、著名な青山俊董老師で、愛知専門僧堂堂長でもあり、日本各地を参禅指導、講演に活躍され、海外においても講演活動をしていらっしゃる素晴らしい方に指導して頂いています。
表千家ではありますが、流派を超えた、物の考え方、生き方を学ぶことができます。「和敬清寂」「一期一会」「主客同座」の精神を尊び、真の生き方、人に対する応対、日本文化・伝統の素晴らしさ、宗教心の大切さ等々を学んでいます。「和」を大切にする日本文化で、「茶道は日本の総合文化・芸術」であると感じています。
スタッフ一同、日本の文化・伝統・習慣・マナー・和食の良さを学び、これをいかに診療の中に生かしていくかを考えています。
歯は文化のバロメーター
「歯は文化のバロメーター」と言われますが、日常の一挙手一投足にその人の躾・教養・人徳が表れているように、歯はその国の文化レベルを示します。日本の文化が低く見られる要因に、歯並びの悪さ、口の中の金属色、歯の欠損があります。 世界では、歯は大切な民族の文化度を示している、表に現れる指標なのです。
アメリカでは、「喫煙者・ウエイトコントロールのできない人・歯並びの悪い人」は出世できないと言われています。これは、自己管理ができるか、育ちが良いか、教養があるかを測る重大要素だからです。 グローバル化して、世界中の人と付き合いが多くなった現在、恥ずかしくない「歯の文化度」を高め、誇りをもって国際人として活躍して頂きたいものです。
長寿社会になった現在、「健康」であれば「幸福」な生活、人生を楽しめます。最近健康を維持増進するために「食育」が重要視されています。「医食同源」と昔から言われています。皆様に歯の大切さを知って頂き、「口福」な生活を楽しんで、より健康で過ごせるようスタッフ一同でお手伝いをさせて頂きます。私達の考え方を理解して、お気軽にお越し下さい。
院長: 鴨居弘樹
東京医科歯科大学 講師
長野県インプラント研究会 会長