かもしか通信

院長日記

初釜に思う


みなさん、こんにちは!
長野県塩尻市の歯科医院、鴨居歯科医院
鴨居インプラント審美サロン
院長の鴨居弘樹です。

 昨日の成人の日には大雪に見舞われ雪かきに時間を費やしました。休日とあって人の手も少なく対応はしっかりできませんでしたが、やれることはやり満足しています。

 一昨日は朝から好天気で暖かい日でした。この日に無料寺にて「初釜」が開催され出席して来ました。
 今年は塩尻地区が当番の年という事で本来は前日からお手伝いすべきでしたが、仕事で失礼しました。
 少し早目に行ったのですが当番の人々13名はもう既に役割をしっかり行っていて恐縮してしまいました。
 閑票亭、松頼軒、書院の3か所に初釜用に席が準備されていて、60名を超える茶道部員も10時前には集まりました。

10時から閑票亭が濃茶席となり、初炭は大仙尼が担当し、亭主として青山俊董先生が32名分の濃茶を5つの茶碗でお点前されました。量がタップリあり、この日しか出てこない楽茶碗で美味しいお菓子と共に6~8人で回し飲む、濃茶独特の作法で楽しみました。

 今年で50周年を迎えるという歴史の中で俊董先生の立ち振る舞いはさすがで、お茶を点てる動作も優雅でまだまだ学ぶ点が沢山あると感じて来ました。

昼時には一年間の皆勤、精勤の賞が与えられ、くじ引きで先生の色紙が頂けるという楽しみと共に、本来は1月15日の旧成人の日に生まれた俊董先生への誕生日祝いの花束が送られ70名に及ぶ参加者と喜びを共にしました。

 俊董先生に出会って26年経ち27年目を迎えようとしています。しかしまだ修行が足りないと会う毎に感じています。

 今回頂いた季刊『無量寺便り』の中に「唯識」が説く「四勝力」に学ぶという一文が載せられていた。身に覚えがあり心してこの教えを噛み締めて俊董師の元でみんな共に学んでいこうと改めて決意したのです。
 是非一読して下さい。
 ありがとう。

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 一つのことをやりとげる上において大切な力となるものとして、『唯識(ゆいしき)』という仏教の教えでは、四つをあげている。一つは「因力(いんりき)」といって授かりの力といえよう。兎と亀と走る速度において比べても仕方がなかろう。それぞれの授かりの力を発揮すればよいのである。二つ目は「作意力(さいりき)」といって、“よし、やるぞ!”という心の立ち上がりである。たとえ授かりの力がどんなにあっても、本気、やる気がなかったら何も成就しない。本気、やる気、そして怠らず相続してゆく力があれば、亀が兎に勝つこともできるのである。三つめが「善友力(ぜんぬりき)」。つまり道に向かって共に精進しようという善き友を持つこと。この中には、私の前を歩いて下さる善き師の力も加えたい。人間は弱い。一人では自分に負けてしまう。よき師、よき友にひっぱられ、支えられることにより、自分の力以上の歩みができることはまちがいない。四つめは「資糧力(しりょうりき)」で、日々の生活のすべてをあげ、どんなこともチャンスと受けとめ、修道の資糧としてゆく姿勢である。たった一度の人生、よき師、よき友、よき教えに導かれ、支えられながら歩み続けたい。
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