酸蝕歯
みなさん、こんにちは!
長野県塩尻市の鴨居歯科医院
鴨居インプラント審美サロン
事務の三原 智郎です。
今日3月4日は、酸蝕歯(さんしょくし)の日です。
聞きなれない言葉ですが、酸蝕歯とは歯の硬組織、特にエナメル質が酸の作用によって脱灰(歯の表面をもろく)される現象です。
むし歯(う蝕)も歯の硬組織が脱灰される現象ですが、菌が活動して酸を産生して脱灰されているか、酸性の飲食物によって脱灰されているかの違いがあります。
そして脱灰されてやわらかくなった歯は、歯みがきの際ブラッシング行為で削りとられやすくなってしまい症状が進行すると冷たいものが歯にしみる知覚過敏やむし歯のような痛みを引き起こす場合があるそうです。
酸蝕の予防は、日常生活の見直しが必要となります。
・ 炭酸飲料の摂取を減らす、またはなくす。
・ 酸性の食べ物や飲み物を口の中に長時間、含んだままにしない。
・ 唾液増加とエナメル質保護のためにガムを噛んだり、シュガーフリーの飴をなめたりする。
・ 酸性の食事をしたあとにチーズを食べる。
・ 酸性の飲食物を摂取したあとは、一時間程待ってから歯磨きをする。
・ やわらかい(中間の柔らかさのもの)使用し、歯磨きはゆっくり、優しくじっくりと。
・ 研磨力が弱く、酸性度が低く、フッ素を多く含む歯磨き剤を使う。
等です、ちなみに酸性度の高い物は以下のようになっています。
レモン・・・PH2.1
コーラ・・・PH2.2
栄養ドリンク・・・PH2.5
黒酢飲料・・・PH3.1
スポーツドリンク・・・PH3.5
このような酸蝕歯の原因となるものの摂取量の減らすこと、そして原因となる飲料・食品などを長時間口の中に入れず、摂取後は水やお茶ですすぎ洗いし、歯磨きを励行することが、予防になります。
他にも運動をすると口内の唾液が少なくなることで酸の悪影響を受けやすくなってしまうこともあるそうなので、気になる方は歯医者さんへ行きましょうね。
最後までお読みいただきありがとうございました。