電動歯ブラシ
みなさん こんにちは!
長野県塩尻市の鴨居歯科医院
鴨居インプラント審美サロン
歯科医師の太田 文です。
最近、いろいろな電動歯ブラシをお店で見るようになりました。見た目がオシャレなもの、コンパクトで持ち運びが便利なもの、音が静かなもの、「こんなに安いの!?」と驚くほどな値段のものなど様々なものが出ています。需要が高まっているのでしょうね。歯に興味を持っていただけてうれしいです。
私たち鴨居歯科医院のスタッフが勉強会で使っている雑誌に、少し前ですが、分かりやすくまとめられた電動歯ブラシの特集があったので、普段患者さんから受けることの多い質問をいくつかご紹介しますね。
「電動歯ブラシは歯磨き粉をつけた方がいい?」
歯磨剤の使用はどちらでも構いません。着色除去、むし歯予防、清涼感のために付けるのであればごく少量。フッ化物配合で低研磨剤のもの、もしくはジェルタイプ、液体タイプがおすすめです。
「電動歯ブラシは動かさないほうがいい?」
ただあてているだけよりも、歯面を滑らせるように少し動かした方がより清掃効果が上がります。
「電動歯ブラシを使えば、歯間ブラシやデンタルフロスはいらない?」
電動歯ブラシは全自動歯ブラシではありません。歯と歯の間や、歯が入り組んだ部分は完璧にきれいにすることはできないので必要に応じて歯間ブラシ、フロスを使用してください。
「電動歯ブラシで歯が削れるなんてことあるの?」
正しい使い方をしていただければ、エナメル質(歯の表面)が削れる心配はありませんが、過度に力を入れすぎると擦過傷や歯肉退縮を引き起こします。それにより、クサビ状欠損(歯の根元がクサビ状に削れる)ができることもあり、知覚過敏症の原因となります。
「電動歯ブラシと普通の歯ブラシ、どちらがよく磨ける?」
清掃効果に大差はありません。短時間での効率としては電動歯ブラシの方が上でしょう。
(「歯科衛生士」2010.12月号 参照)
上手に使えばとても魅力的な道具の電動歯ブラシ。
(ただし、間違った使い方をすると、擦過傷や歯肉退縮を引き起こす可能性もあります。)
歯ブラシの正しい毛先の当て方、位置、強さ、自分に合った歯ブラシを歯科医院で指導してもらうのもいいですね。
たくさんある歯科グッズの中から自分に合ったものを使って、キレイでよい状態のお口の中をキープしていきましょう。
最後までお読み頂きありがとうございました。