かもしか通信

院長日記

夏を楽しむ


みなさん、こんにちは!
長野県塩尻市の歯科医、鴨居歯科医院
鴨居インプラント審美サロン
院長の鴨居弘樹です。

長野地方気象台は7月9日で梅雨明けしたと発表されました。平年より12日早く昨年より8日早いとのことです。梅雨明けと共に猛暑となり35℃を超える土・日曜日となり今年の夏は長く暑くなりそうです。
今朝も早くウォーキングに出掛けました。外は薄暗く空には星が輝き、特に明けの明星が一段とキラキラ輝いていました。
朝方は昨日の昼間の暑さとは大きく違い涼しい風が心地よく、天然のクーラーが回っている感じです。
タイミングが良かったのか、林の中を歩くと突然蝉の合唱が始まりました。
恐らく「ヒグラシ」と思われますが最初は1~2匹が鳴いていると思っていたところ段々と数が多くなり真に「ヒグラシの合奏」という趣きで思わず立ち止まってしばらくその演奏を楽しんでいました。
空は朝焼けで真赤に山の稜線の上が染まり、それが段々と黄色に変化し更に白い空になります。そして段々と青い空が拡がり今日も素晴らしい好天日となることが予想されます。
夜明け前の自然の変化を楽しみ、満ち足りた新鮮な空気をしっかり吸い込んで身体の隅々まで、エネルギーが充電されたという爽やかな一日の始まりとなりました。蝉の声の林の中を抜けると小鳥達の囀りがまた楽しませてくれました。

昨日はお茶の稽古に行くと床には「無寒暑」と書かれたお軸が掛けてあり、夕刻ではありましたが暑い部屋の中で緑の濃い庭の風情を見ながら美味しいお菓子と点てられた、お薄、お濃茶を頂き、熱い熱いお点前を汗をかきながら学び楽しい癒しの時間を頂きました。

「無寒暑」というのは「暑さ寒さを逃げずにそれと一つになり、むしろ暑さ寒さを積極的に楽しんでゆけ」と解釈するのが良いと師の青山俊童先生は解説しています。
季節の状況ばかりではなく、全ての困難に出会っても、それを逃げずに、前向きに積極的に解決に立ち向かって行けば楽しみに変わるといった事にもなります。
良い事ばかりがある世の中ではなく、むしろ難しいことが多い世間で考え方の一つで苦しくもなり楽しくもなります。

「夏冬茶の湯の極意を教えて下さい」
と問われた利休さんは
「夏はいかにも涼しきように、冬はいかにもあたたかくなるように、炭は湯の沸くように、茶は服のよきように」
と答えられたといわれます。
避けて通ることのできない暑さはクーラーが入って涼しく快適な中だけで過ごすのではなく、積極的に暑い中で汗をかき、夕方にぐっと飲む冷えたビールを楽しむのも良い季節となりました。
多いに夏を楽しみましょう。
すばらしい自然の営みの中で生かされている事を感謝します。

ありがとう。

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