誤嚥性肺炎
みなさん、こんにちは!
長野県塩尻市の鴨居歯科医院
鴨居インプラント審美サロン
歯科衛生士の藤澤清美です。
先日、手にした新聞に次のような記事が載っていました。
避難所で生活する高齢者の誤嚥(ごえん)性肺炎を防ごうと、水戸市歯科医師会の医師が同市内の避難所を回り、口腔(こうくう)ケアを行っている。阪神淡路大震災後、このケースでの死亡が増え注目された。同会は「避難所生活ではどうしても口数が少なくなり、口の中の菌も増えやすい」と、マッサージや笑うなどして顔面を動かすよう、呼び掛けている。
誤嚥性肺炎とはどのようなものかご存知でしょうか?
誤嚥性肺炎とはどんな病気か
口腔内には多種多様の細菌がすんでいます。病気や加齢などにより飲み込む機能や咳をする力が弱くなると、口腔の細菌や逆流した胃液が誤って気管に入りやすくなります。その結果、発症するのが誤嚥性肺炎です。寝ている間に発症することも多く、高齢者では命にかかわるケースも少なくない病気です。
予防法がわかってきています
近年、口腔ケアにより歯や粘膜の清掃をしっかり行い、同時に摂食嚥下機能を高めることで、誤嚥性肺炎を予防できることがわかってきました。その効果を認める研究や論文発表もふえており、今、本格的に口腔ケアをはじめる病院・施設が全国に広がっています。
予防のポイントは「清掃」と「機能回復」
誤嚥性肺炎予防の2大ポイントは、「口腔の清掃」と「機能回復」です。歯磨きなどにより口の中を清潔にし細菌を減らします。そして、食べたり飲み込んだりする摂食・嚥下機能を回復させることも大切です。口腔の細菌除去と機能回復がケアの両輪となり、誤嚥性肺炎を予防します。
口から食べて栄養状態を良くする
また、高齢者や病気の方は全身の状態が低下しています。健康な人であれば多少の誤嚥があっても発症しませんが、からだの抵抗力が落ちていると発症しやすくなってしまいます。口から食事をとり栄養状態を良好にすることも、誤嚥性肺炎を予防するうえで大切になります。
避難所での不便な生活で、きちんとブラッシングすることは難しい事かもしれません。どうしてもブラシを当てる事が出来ない時は、ブクブクうがいを何回か行うだけでもだいぶ違うと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。