かもしか通信

院長日記

知る楽しさ


みなさん、こんにちは!
長野県塩尻市の歯科医、鴨居歯科医院
鴨居インプラント審美サロン
院長の鴨居弘樹です。

「一葉落ちて天下の秋を知る」と言われていますが、落葉が目立って深まる秋を示しています。

10月23日(土)は慌しい一日の仕事が終って久し振りにお茶のお稽古に行きました。
部屋は季節感一杯示す花が活けてあり道具も秋の深まりを示す風炉形式が配置され、秋の夜長を楽しみました。
床には余語翠巌老師の揮毫された「儋水売河頭」(水を儋(にな)って河頭(かとう)に売る)とお軸が掛かっていました。水を水桶に入れて担いで行って、水の流れている河べりで売るというので商売にならない事をする、ソロバン勘定に合わない事をし無駄な事にも一生懸命になるという意味であると、青山俊董先生の著書「一度きりの人生だから」に示されています。
無所得、無条件で只の事をやれ。そこには損得、勝ち負け等の計算がない、自己主張がない何かが失われている心のやすらぎが得られ、豊かな感性を感じとる事ができます。
人は忘れるから良い、嬉しい事も、悲しい事も、怒れる事も、楽しい事も一様にして平等に自然に忘れて行く、だから人間は良いものだと言われます。
悲しい事、怒れる事ばかり忘れなかったり、嬉しい事、楽しい事ばかり思い出に残る事はありません。だから繰り返しの稽古が必要になるのだとそう自分に言い訳をしながら忘れている作法、順序を指摘されながら楽しみ自分を慰めています。

10月24日(日)は午後から「プラトンミーティングin長野」の講演会に行きました。
発表する講師の一人として、鴨居歯科医院に勤務後開業された小野喜徳先生が「実践インプラント臨床 症例供覧を中心にして」というテーマで話しをされたのを聞かせて頂きました。
小野先生は鴨居歯科医院に勤務の時から熱心にインプラントを研究されており、18年前ボストンの学会に一緒に参加されたのが一つの契機だったとまず言われておりましたが、以来今日まで色々な機会を得て学習し開業後も、時間を取って研究論文を多く発表をされ、認定医、認定講師としても活躍されています。
発表内容は素晴らし臨床をいくつも見させて頂き、真摯な態度で患者さんに接し多くの患者さんに喜ばれている様子が判り改めて刺激を受けました。今後の活躍が楽しみです。

夜の9時からはのNHKスペシャル番組「奇跡の生還~チリ鉱山独占影像が語る地下真相 極限状態の70日33人の闘い」を見ました。
テーマ通り世界中がどうなるのかと注目していた33人のチリ・サンホセ鉱山落盤事故での生き埋め救出劇。いかに閉じ込められた700mの地下の生活を過ごしたのか、人間の心理、生死の葛藤、欲望との闘い、グループ内の結束力などどのようなものであったかのドキュメント放送でした。
死を覚悟し、食べ物もなく、絶望下状態はお互いに励まし合う生活から、生き残れる事が判った時、食糧、情報が手に入った時から起るお互いの欲望による争い、その時に心を鎮めた宗教心等いろいろ刺激的な内容でした。
これから口を閉ざしている人々からいろんな情報が判り、人間は極限状態どういう行動を取り、考えるか、どんな生き方をすべきか、解明されてくるのではないかと期待しています。
いろいろな学びの機会があった事、生き方、宗教心について考える事もあった、すばらしい休日に感謝しています。ありがとう。

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