かもしか通信

院長日記

映画‘禅’鑑賞


みなさん こんにちは!
長野県塩尻市の歯科医、鴨居歯科医院
鴨居インプラント審美サロン
院長の鴨居弘樹です。

「春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり」は、仏教 曹洞宗の開祖道元禅師が詠んだ和歌で多くの人に親しまれていますが、かなり深い意味が含まれています。
2月22日(日)父親の命日による導きか、たまたま時間が取れたので妻に「久しぶりに映画を観にいこう!‘禅’という題名だがどう?」と問うとすんなりOKが出ました。

午前中は長野県歯科医師会会長選挙があり、松本歯科医師会会館に投票に出かけ、この日は矯正担当医の半日診療もありましたが、無事時間どおり終わりました。
午後になり、入院中の母親の見舞いに行き、しばらく歓談をしました。かなり回復に向かっている状態をみて安心しました。
休日でも甲斐甲斐しく働く看護師さんの姿には頭が下がります。ありがとう。

映画は午後4時からになっていましたので、その時間に合わせて南松本に最近オ-プンした「シネマライツ8」に出かけました。
まずビックリしたのは、1ヶ所で16本の映画が入口が別で上映されていることです。最近の傾向なのでしょうか。昔からあった映画館はかなりTV・DVDの影響で閉館していますが、時代の流れでこのような施設に変化しています。

入館してみるとフロア-は顔見知りの人が7人もいてまたビックリ。すべて‘お茶’で同じ同門の人たちでした。
師の青山俊董先生は、曹洞宗の代表する尼僧さんであり、お稽古の教室にこの‘禅’のパンフレットが置いてあり、それを見てそれぞれ興味をもったのではないでしょうか。

室内は150名位入れる大きさでゆったりとした椅子で傾斜もあり、観やすい造りになっています。映像も昔と違って、フィルムでなくプロジェクタ-によるDVD画像と思われ、映写技術の変化にもビックリしました。

‘禅’の内容は、道元禅師が主人公で鎌倉時代 今から750年前、乱世の中で人は争い、病で苦しみ、死の苦しみを数多く見て、いかにしたら人はその苦しみから抜けることができるかと、仏道にはいり、正師を求めて中国にまで学びに行き、厳しい修行をして悟りを開き、日本に帰って布教をするのです。

54年の生涯と仏教曹洞宗の真髄、修行からの悟り、正法眼蔵の教え、弟子達の育成、教えを受けての感化、政治との関わり等々をテンポよく2時間20分でまとめるには大変なことでありますが、それを見事に描いた大作でした。
片言隻語から日本人の思考、生き方のバックボ-ンになっている仏教を見直すには大変良い機会となりました。鴨居家も曹洞宗であり参考になりました。

21世紀は「心の時代」と言われていますが、心のやすらぎ、豊かさは自らの心の中にあることに気付かされます。
終わりに近く弟子達に語った仏教修行者が目覚めなければならない八つの行為、八つの道があります。

『八大人覚』はちだいにんがく

① 少欲:欲をもたない
② 知足:満足する
③ 楽寂静:閑かな生活をする
④ 勤精進:不断なる努力する
⑤ 不忘念:正しく精神を集中する
⑥ 修禅定:正しい禅定生活をする
⑦ 修智彗:叡智(すぐれた知恵)を身につける
⑧ 不戯論:無駄な雑談、論議をしない

このことを聞いて仏道の戒律は厳しく、悟りに達するにはまだまだ凡人には測り知れない修行の道があり、日々の生活で少しでも取り入れたいと思うことばかりです。
いろいろ気づきを沢山頂き感謝しています。
ありがとう!

〒399-0736 長野県塩尻市大門一番町16-14

0263-52-0118 0263-54-2121

9:00〜17:30(最終17:00)休診:日・祝