声
みなさん、こんにちは!!
長野県塩尻市の鴨居歯科医院・インプラント審美サロンの歯科医師の花岡 泉です。
11月30日の朝日新聞の声欄に、「義歯にも必要品質の説明書」という、埼玉県の方の投稿が寄せられていました。
ある歯科医院で、十数年前の義歯が数本悪くなっていて、治療することになった。保険適用外のものだと3種類ある。違いを尋ねると、安いものは、長持ちしないと言われ、材質などもう少しわかりやすくと、尋ねたところ、素人には難しくてわかりませんよ、と言われたそうです。見本を見せてもらうこともなかった、と書かれていました。
本当に、このような対応をされたのでしょうか?同業者として、とても残念です。説明時間が足りなければ、改めて時間をお約束したり、歯科医師の手が空いていなければ、他のスタッフがご説明したりすることも可能と思います。また、パンフレットがあれば、患者さんが待合室やご自宅で閲覧することができます。
もう少し患者さんの立場に立った、配慮が必要だったと思います。当院では、見本やパンフレットはもちろんのこと、院長先生の方針で、スタッフ全員が治療について説明できるように、日々勉強しています。
私事ですが、先日義父が入院し、手術を受けました。80歳になります。義父は、入院案内や手術承諾書、手術説明書など、一字一句熟読し、疑問点は書き出したり、アンダーラインを引いたりして、担当医師やスタッフの方々に質問していました。
ご多忙の中、気持ち良く対応していただき、ありがとうございました。もちろん、時間のない時は、日を改めて予約をしたり、家族を交えてご説明いただきました。
高齢だから、解らないから、素人だから、ということでは、よりよい医療に発展しません。医療者側も患者さん側も勉強し、利点、欠点、偶発的な事象について、納得して受診する必要があります。
麻酔科の担当医師からの説明時に、「偶発的な事象は、細心の注意を払っていても、必ず数パーセントはあります。その数パーセントをすこしでも0に近づけたい。」と言われた言葉が印象的でした。
継続は力なり、私もさらに勉強を続けなくてはいけないと思いました。