閑中の「カツ」
みなさん こんにちは!
長野県塩尻市の歯科医、鴨居歯科医院
鴨居インプラント審美サロン
院長の鴨居弘樹です。
連休があるときは、連休になったらあれをやろう、これをやろうと計画することがありますが、いざ連休になってみると計画倒れになることがほとんどですね。
今回もいくつかの思いを書きだしておきましたが、半分くらいの達成に終わりました。
「小人閑居に不善をなす」と大学に書かれていますが、小人物は‘暇な時間があると、ろくでもないことを考えたり、行ったりする’との意味そのもの。
眠気でウトウトしていたり、食べることを考え食べ過ぎたり、外に出て人の多いところでイライラしたり、ストレス解消にならないこともあります。
今回は予定していた講演会出席を取り止めて、時間がういたので読書をしました。
歯科専門分野少々、茶道の本少々、雑誌少々と積ん読本から何冊か読むことができました。
その中の一冊、塩沼亮潤慈眼寺住職の「人生生涯小僧のこころ」は感銘を受けカツを入れられました。
塩沼住職は、金峰山寺1300年の歴史で2人目となる大峯千日回峰行を果た「阿闍梨」となられた方です。
大峯千日回峰とは、奈良県吉野山の金峯山寺蔵王堂から大峯山と呼ばれる山上ヶ岳までの往復48キロ、高低差1300メ-トル以上の山道を16時間かけて1日で往復し合計4万8千キロを歩き続けるという修行行為なのです。
この行に入ると後戻りができず、途中でやめるということは死を自ら選ばなけばならない、という厳しい掟がある命懸けの行なのです。
平坦でない山道を雨が降ろうが嵐が来ても、1日とも休むことなく、歩き続ける。「世の中が少しでも良くなったらいいなぁ」「みんなの苦しみがなくなったらいいなぁ」と思いながら、苦しみと思わずあらゆる困難を楽しみと感じて行動すると言います。
その気合いは‘暖衣飽食’でのうのうと時間を過ごしている時に「カツ」を入れられた思いがします。
謙虚に素直に、自然に逆らわず自然を受け入れ、目標をしっかり持つと、どんなつらさも苦しさも乗り越えられる。
多くの皆さんに喜んでいただくことが自分喜びになるし、疲れることなく心豊かでいられるというのです。
四無行という「断食・断水・不眠・不臥」つまり「食わず飲まず寝ず横にならず」で9日間続けるという荒行も成し遂げています。
人間の究極の限界に挑戦し成し遂げたその内容には驚嘆するだけです。
「現実を受け入れ愚痴らず精一杯生きるとそこに道が開ける」
「人を恨まない、人を憎まない、人のせいにしない」
「人と人との心をつなげるのに技術は必要ない、それは人を思いやる心です」
「与えられた環境の中でいろんな辛さ苦しさを味わい、その中から人生とは何か、真に生きるとは何かを考えて、自分なりの答えを見出していくのが信仰」
「心をこめて生きるから心が変わり、心をこめて語るから相手の心に伝わり、心を込めて行なうからみんなが感動してくれる」
「良いことをすれば良いことが返ってくるし、悪いことをすれば悪いことが返ってくる」
「人間が生きていくうえで一番大切なものは、『足ることを知ること』と『人を思いやる』の二つです」
「感謝の気持ちを持つこと、愛情をもつこと、今日より明日、明日より明後日といつもいつも過去最高の自分になれるよう、神仏に手を合わせ祈っています」
「心の中が穏やかな気持ちになるのが一番の幸せ」
「人生とは常に挫折と挑戦を繰り返し、上手も下手でも心を込めて実践することに人生の意義がある」
「みんなが幸せになれるように、それぞれが自分のできる範囲内で努力していけば必ず道は開ける」
いろいろな言葉に出逢い感動した本でした。是非読んでください。
たくさんの気付きを頂いて感謝しています。ありがとう。