かもしか通信

院長日記

茶事


みなさん こんにちは!
長野県塩尻市の歯科医 鴨居歯科医院・インプラントセンタ-
院長の鴨居弘樹です。

3月28日(金)に塩尻市無量寺にて“相伝茶事”があり、相伴させて頂きました。
茶事とは、茶の湯において食事(懐石料理)を伴った正式なお客のもてなしをするもので、日頃は部分稽古であり、茶事をして初めて茶の湯全体の姿が判るのです。

亭主の青山俊董先生は、この一会の茶事を催すために、何日も茶室の内外を整えて道具の組み合わせを考え、懐石料理の献立を吟味し、茶・花・菓子にまで心配りをして、客をもてなすのですが、客もまた亭主の想いを大切に茶を喫するのです。

夕刻の5時からの茶事に、30分前に相伝者はじめ正客お詰役の青山先生の弟子たちが集まり、一緒に寄付(よりつき)に入りました。玄関には打ち水がしてあり、部屋は緋毛氈が敷かれ白湯を飲み、案内があって一旦外に出て、露地に行き、外腰掛で亭主の迎付けに目礼をし、つくばいにて清めて、にじり口より小間への席入りをします。亭主からの挨拶・正客への挨拶があり、初炭の炭点前がされて、湯茶が立てられます。
今回は盆点(ぼんてん)という相伝者に対する茶事ですので、青山先生の模範点前がされ、一同しっかり目に焼き付けていました。

表千家の相伝の段階は、習事(ならいごと)から始まって、茶通箱、唐物、台天目を経て盆点になります。今回の相伝者は、入門21年目となる方でかなりのベテランです。無量寺の青山先生から受け取る相伝としては、最高位のものです。私自身も7年前に授かりましたが、改めて基本に戻って学習する機会となりました。

相伝の濃茶が終わり、また露地に出て改めて席が変わります。席に移るには、外は暗くなっており、手爐の灯りと露地行灯に照らされて飛び石を踏みながらの道中はものすごく風情があり、そのように設営した人々の心配りが痛く感じます。

席を変えて楽しみな懐石料理を頂くことになります。懐石料理を頂く作法も厳格なところがあります。室町時代から始まった茶の湯は、400~500年の歴史を経て、英知を集めた無駄のない作法は実に見事なものです。料理の内容も純日本料理であり、真心のこもった旬(しゅん)の食材を用いての味付けで改めて日本料理の良さを知りました。
残念なことは車社会でかなり厳しい飲酒取り締まりがあり、お酒が飲めないことです。
多くの手料理に満足し仕上げとしてお薄茶を頂きました。

今回の道具立ては本当に見事なもので、通常では目に触れることも、手に触れることもできないような物も出され、青山俊董先生のすごさを再認識したのです。
再び寄付に戻り、亭主と果物を頂き、亭主の見送りで茶事は終わります。とても書ききれないほどの内容で、時間は4時間を超える真の“ティーセレモニ-”なのです。
日本文化の中で、最高の“もてなし”であることは、外国の要人が訪れると、茶の湯を振舞うことからも判ります。

縁があって青山俊董先生を師と仰ぐことができて21年経ちますが、奥の深い茶の道は、まだまだ未熟である事を思い知らされます。
一期一会の茶事での客の心得、亭主の心得を学ぶことができます。
伝統文化を伝えている青山先生の思いを受け取る弟子としては至らぬ点も多々ありますが、生活の中で、仕事に於いて、また人生に活かしていきたいと思っています。

大変お世話になった亭主の青山俊董先生、陰で準備をして頂いた大仙尼はじめ多くの茶道部仲間、同席して頂いた皆様にも心から感謝しています。
素晴らしい体験に感動しています。
有難うございました。

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