かもしか通信

スタッフ日記

電子タバコの依存性


みなさん、こんにちは!
長野県塩尻市の鴨居歯科医院
鴨居インプラント審美サロン
歯科技工士の三溝 恒幸です。

今年のも残すところ1週間となり、年末の準備にあわただしさを増しているのではないかと思いますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて最近、受動喫煙の影響が重要視され、喫煙者にとっては肩身の狭い思いをしていらっしゃる方も多いと思います。そこで、紙巻きタバコを電子タバコに替えて、その影響を少しでも減らそうと努力している方も散見されるようになってきました。

ところが、2018年の研究によりますと、紙巻きたばこから電子タバコに移行しても、主流煙には有害物質が含有されており、健康影響に留意する必要があることが示されています。また、ニコチン禁断症状が強い人においては禁煙機会を逃す恐れがあることから、かえって使用本数が増加する傾向にあることも示唆されております。

さらに、ニコチン依存や、ニコチン禁断症状の出現なども報告されております。いずれにせよ、電子タバコに替えても、その目的が禁煙へ向けた移行手段でなければ効果的ではないといえましょう。

歯科においても喫煙が歯周組織へ悪影響を及ぼすといわれる他に、全身的な健康への影響が指摘されております。煙が直接触れる口腔や喉や肺以外にも、がんをはじめ、脳卒中や虚血性心疾患などの循環器疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や結核などの呼吸器疾患、2型糖尿病、歯周病など、多くの病気と関係しており、予防できる最大の死亡原因であることがわかっていますので充分に注意したいものですね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

文 献
川村晃右,山田和子,森岡郁晴.紙巻きたばこから加熱タバコへの移行に伴う健康影響:ニコチン依存,ニコチン禁断症状と喫煙行動の変化について.日本衛生学雑誌 2018;73:379-387.

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