3月号 致知感想文
みなさん、こんにちは! 長野県塩尻市鴨居歯科医院 鴨居インプラント審美サロンの歯科衛生士の髙木さなえです。 3月号の致知感想文を投稿致します。
10頁 渋沢栄一が歩んだ道
私は、渋沢栄一という偉人を、致知を読んで知りました。「論語と算盤」という、100年以上も読み継がれてきた本の著作で、500近くの会社を作りあげた大実業家ということしか知識がありませんでした。2020年に生誕180年、昨年は没後90年を迎えることと重なり、NHK大河ドラマでも取り上げられました。私は、渋沢栄一を深く知りたい!と思い、毎週欠かさずドラマを観ていました。 対談の中で、渋沢史料館の館長、井上潤さんが、生まれた環境が渋沢栄一を育てた。両親のDNAをしっかり受け継いでいる。と仰っていて、私もドラマを拝見していて、それを一番感じました。 栄一の父・市郎右衛門は、道義道徳を重んじる厳格な人で、藍玉の製造・販売・養蚕などを営み、徹底した商売・経営で急成長させます。栄一は、その父の姿・背中を見て、理論ではなく実践を通して、経営や経済、金融のあり方を身につけました。また、5才という幼い時から、父親から論語を学び、7才から従兄の尾高惇忠が主宰する漢字塾にて、読書の大切さを学びます。敦忠の「好きな書物を何でも読むように」との教育方針により、いろんな考えや旺盛な好奇心、広い視野と柔軟さを身につけ、情報に対して敏感な人間に育っていきました。 そして、母・えいは、相手の気持ち、心の読める慈愛に満ちた優しい人で、ドラマでも描かれていましたが、栄一の妻・千代にもいつも優しく接していたシーンが、とても印象に残っています。幼少期、いたずらをくり返す栄一に、母・えいは、自身の胸に手を当て、「栄一、ここに聞いてみな、それが本当に正しいことか、正しいことじゃないか。あんただけがうれしいじゃなくて、み〜んながうれしいのが一番なんだで。」と、いうセリフが第一話にあり、私も、幼き日の我が子にこんな一言を言ってあげられていたらなぁと、思ってしまいました。人の子の母親として、最も強く教えていかなければならない一言だと感動しました。栄一の人格や能力は、両親の教え、生まれ育った故郷の血洗島にあり、両親に人生・仕事のオリエンテーションを受け、彼の歩みはその応用と発展と言っても過言ではないと思います。 現在は、コロナ禍・自然災害など、大変な状況の中ですが、私たちは「なぜ、政治家や役所は何もしてくれないんだ!」など、不満を口にするだけではなく、栄一のように、民間の力を底上げできるよう、自分たちがいま、何ができるのかを考え、行動する。ひとりひとりが、彼のような精神と気概を持ち、困難に立ち向かうこと!渋沢栄一の歩んだ道から、たくさんのことを学べました。 2024年には、新しい一万円札に肖像が描かれます。私たちは、常に渋沢栄一という、偉人を身近に感じる事ができると同時に、栄一のパワーを与えて貰えるような気がして、とても楽しみです! 日本のために活動してくださり、残してくださった尊いメッセージをしっかり受け止め、私たち日本人は、その期待に応えていかなければと強く思います。 最後までお読みいただき、ありがとうございました!