かもしか通信

スタッフ日記

7月号 致知感想文


皆さん、こんにちは!長野県塩尻市鴨居歯科医院 鴨居インプラント審美サロン 歯科衛生士  髙木さなえです。感想文を投稿致します。

P.26 日本を甦らせる道

今月の致知のテーマ「これでいいのか」。    日本だけでなく、世界を取り巻く様々な問題点の多さに不安が募りますが、政治・経済・安全保障・国際情勢・歴史・教育・古典・哲学・人生論・働き方などの識者のお考え、打開策に共感し感動しました!              東洋思想研究家の田口佳史先生と、哲学者であり思風庵哲学研究所、所長の芳村思風先生対談では、東洋思想と西洋思想のちがいを学ぶことができました。例えば戦争です。これは西洋思想、西洋の考え方によってもたらされると考えられています。西洋の学は「事業の学」、つまり商売の学問になっているから引き下がるということがない。成果を出したか出さなかったか、儲かったか儲からなかったかの一点を追求する。これに対して東洋は「心徳の学」で、陰陽相俟って初めて八方落ち着くんだと説いている。つまり、経済成長という陽があれば、守る・保護する・蓄積するといった陰もあり、西洋はこうした考えをもっと取り入れるべきではないか。東洋思想はいまはもう、日本にしかない…。日本はこの貴い東洋思想の素晴らしさを発信することなどを通じて、全世界を日本の味方にして、その世論の力によって相手の武力を封じ込めることができたら…。それが理想だと仰っていて、私もそうなればいいなぁと思いました。

日本は幕末から明治にかけて、列強の脅威を見事に克服し、近代化を成し遂げました。それができた理由として、当時はいまの日本にはないものが二つあったからだと田口先生は仰っています。一つは素読(意味の解釈を加えず、本の文字を声を出して読みあげること)で、当時は6歳までに四書(論語・大学・中庸・孟子)の書物を全部頭に入れていて、全員が同じ文章を唱和でき、同じ国に生まれた者同士だという強い郷土愛で結ばれる教育法。そしてもう一つは、四端教育という規範形成教育。四端の一つ目は「惻隠の心」で、困っている人を見て気の毒に思う心。次が「羞悪の心」で、己の不善を恥じ悪を憎む心。そして「辞譲の心」譲り合いの心のこと。最後が「是非の心」で、人間として是なのか、非なのかを判断する心。この四つの心を三歳から六歳までの三年間で徹底的に身につけさせるというのがかつての日本の教育だったとのこと。これらの教育は、国防の面からいってもとても重要で、国防とは軍事力ばかりではなく、国民の意識を変えることが一番重要。根本を言えば、教育に尽きるとお二人は仰っていてとても共感しました。         芳村先生が、これからの人類に求められることとして、戦って勝つことに最大の価値を置いた文明を乗り越えること。勝つことよりも、素晴らしいものがあるという新しい価値観を発見しなければならない時を迎えている。勝つことよりも素晴らしいこととは、理屈を越えた愛。その愛とは、不完全な者同士が許し合い・教え合い・学び合い共に力を合わせて矛盾に満ちたこの世界を生きる心。考え方が違う人ともやっていける、価値観が違っても一緒に仕事ができる、違いがあっても助け合い、教え合い、学び合ってやっていける。これが勝つことよりも素晴らしい生き方なんだと人類は発見しなければいけない。しかし私達はまだ、経済やスポーツ、政治、国際関係にしても競い合って勝つことに究極の目標・理想を置いてしまっている。人間には勝つことよりもっと素晴らしいことがあると発見できれば、全人類の人間性は一次元高いレベルに進化・発展・成長することができる。                   そして最後に、「大和心(やまとごころ)という言葉にも表されるように、日本人というのは心の民族だ。そういう日本人だからこそ、人類世界が平和にやっていくためにはどうしたらよいのか具体的に示すような、世界のオピニオンリーダーとしての役割を果たしていかなければならない。」                全人類のもう一段高い人間性の進化を、私たち日本人が先頭に立って実現し、人類に貢献できる民族、一員になれるよう仕事や「致知」を読む事を通して更に学びを忘れず生きていきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました!    

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