かもしか通信

スタッフ日記

5月号 致知感想文


皆さまこんにちは!鴨居歯科医院歯科衛生士の髙木さなえです。致知の感想文を投稿致します。

100頁 地平らぎ天成り、六府三事允に治まる

東洋思想家、田口佳史氏の「四書五経の名言に学ぶ」という連載は、毎月とても勉強になっています。書経の中の「地平らぎ天成り」は、「平成」の年号のこの言葉からきています。意味として、まずこの地上が平和であってはじめて天が成り立つ。私たちの生きている地が平和でなければ、天としての健全な営みはできない、となれば地の役割は重大で、地の在り方次第で天の状態は変わるというのです。     天の働きで思いつくのは「天候」です。近年の異常気象、二酸化炭素の増加などで、ゲリラ豪雨や災害レベルの台風被害が必ず起こるようになり、地の有り様を反映しているかのようです。そして、今、この地上で行われている中に戦争があります。人間同士の殺し合い、更には核実験やミサイルの発射を繰り返して大気汚染を悪化させています。大森林の破壊・海洋汚染もあり、天はこの地の有り様をどのように見ておられるのか‥。災害レベルの大雨は、天からの涙のような気がしてなりません。      致知で、以前連載をされていた筑波大学名誉教授の村上和雄先生は、2021年4月13日に逝去されましたが、私は先生の連載を読み、沢山学ぶことができました。お亡くなりになる二年ほど前の連載には、コロナウイルスによって、人間が様々な活動をやめたおかげで、大気汚染物質が減り空気がきれいになっている、ウイルスが地球環境を守ったのではないか…。コロナ禍から開放されたかのように、以前のような生活に戻ることを目指すのは、コロナ禍の中から何も学ばなかったことになる、と仰っていたのを思い出しました。この地に生きるものとして、争いや行き過ぎた資源の破壊、快適に満ち過ぎる生活、自己中心な考えを正し、平和を取り戻し、天に安心してもらわなければと思います。 続く章句に「六府三事允に治まる」、地が平安になるための政治のあり方です。        まず、六府の府は倉庫という意味で、政治とはまず、「水 火 金 木 土 穀」の倉庫が完備していることだとしています。水性の倉庫は、「飲料水、生活用水、医療用水」で、火性の倉庫は「燃料、石油石炭」などのエネルギー倉庫。金性の倉庫は、金庫だけでなく、「各種金属」の倉庫。木性は、「材木や建築資材」、土性は、「土木作業の資材、用具や機械」で、穀の倉庫は「食料」の倉庫とされ、突然の天災を乗り切るための命の倉庫「これだけ揃っていれば」と、国民を安心させることだとして「六府」を重視しました。そして、三事は「正徳・利用・厚生」の民を思いやる心。正しい徳で人道、道義、道理に則して政治が行われることで「地は平らぐ」ということです。私達国民も、平和な世界、安心できる生活が送れるよう、不平不満を言うばかりではなく、自己の最善を他者に尽くすこと、物や人、命を大切にする、選挙にも必ず参加し投票に行くなど、出来ることから実行することで、地が平らぐのだと思います。最後までお読みいただきありがとうございました!

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