致知感想文
皆さまこんにちは。鴨居歯科医院歯科衛生士の髙木さなえです。10月号の致知の感想文を投稿致します。
10頁 世界の頂点をいかに掴んだか
今年3月に開催された、WBC(ワールドベースボールクラシック)。日本チームを見事優勝へと導いた栗山英樹監督と、45才という若さで、円覚寺の管長になられた横田南嶺さん。野球と禅、異色のお二人ですが、「致知」の愛読者であったり、それぞれの指導者というお立場もあることから、たくさんの共通点や共感点をこの対談で知ることができ、現代のリーダーとはまさにお二人のような方がふさわしい!と強く思いました。 栗山監督は、30歳でプロ野球を引退し、解説者やキャスター時代を経て50歳の時にファイターズの監督になられます。監督となり、人を育てなければいけないという思いから、「致知」も含め、様々な人間学の本を読み続けます。その本との出逢いで人格を高められ、今では世界一のチームの監督となりました。3月に行われたWBCでは、栗山監督から30人選手全員に「あなたは、日本代表チームの一員なのではなく、あなたが日本代表チーム。要するに、自分のチームだと思ってほしい。そして、一人一人がキャプテンです。」という内容の手紙を書いたそうです。監督の思い、真心が選手全員に伝わり、一人ひとりが勝つために自分の役割、チームへの貢献に徹していて、素晴らしい試合ばかりだったのを思い出しました。「野球は、運の要素も強いんです。運を味方につけるには結局、生きざましかないと思います。いまの努力の仕方で、神様や天に認められるか、応援してもらえるか。周囲のためにできることは全てやり尽くさないと勝利の女神は振り向いてくれません。」この素晴らしいお言葉は、全ての人に共通することだと思います。今、自分が置かれている所でどれだけ真心をこめて生きているか、やるべきことを自分のためだけでなく、周りの人達のためにやり尽くしているか。それによって良運、良い出逢いというものは訪れてくれるのだと思います。 横田管長は、いつも「致知」で拝見する優しく明るい笑顔の通り、お言葉や教えもすーっと人の心の中に素直に自然に入ってくる、そんな力をお持ちの方だなあと思います。「禅の究極は、その人の持っている無限の可能性や素晴らしさ、それをこちらが手を合わせて拝む、つまり信じる。こちらが何かしてあげようと思うよりも、相手がよい方向に芽を出していくことを信じて拝む。その心で一人ひとりに接していく。」「明るい笑顔は未来を拓く。」「世の中で苦しんでいる人たちに、少しでもよい教えを伝えたい。」と、ご自身の願いや思いを絶えず起こして繰り返し積み重ねていると知り、とても感動しました。 横田管長も栗山監督も、たくさんの良き出逢い・良い縁に恵まれたおかげで、今の自分があると仰っています。そのようになるには、謙虚で素直であること・いつも笑顔でいること!おだやかなお二人の対談で、楽しく人間学を学ぶことができました。
最後までお読みいただきありがとうございました。