かもしか通信

スタッフ日記

致知感想文


みなさまこんにちは!鴨居歯科医院、歯科衛生士の髙木さなえです。8月号の致知の感想文を投稿致します。

34頁 脳が求める生き方 さらに前進する人の思考はどこが違うのか

スポーツ脳科学者、脳神経外科医として脳科学の研究をされている、林成之先生は”潜在能力”を高めること、誰もが持っているこの能力を発揮することが、私たち人間をさらに前進させる秘訣だとこの特集でわかりやすく教えてくださっています。

脳は、いくつかの”本能”を持っていて、中でも強い影響力を持つものが5つある。「生きたい」「知りたい」「仲間になりたい」「伝えたい」「自分を守りたい」。5つ目の「自分を守りたい」という「自己保存の本能」いわゆる自分が傷つかないようにうそをつく、失敗を隠す、言い訳をする、小さな子どもでも自分を守る言動をするなど、何かに取り組む際にも目標を小さくさせるため、潜在能力を発揮する機会を奪う、最も厄介な存在。この本能を克服するには、脳の四段階の仕組みを理解する必要がある。第1段階で目に入った情報で気持ちが動き、第2段階で好き、嫌い、面白そう、つまらなそうという感情が生まれ、第3段階でマイナスのレッテルを貼られた情報は、前頭葉の機能(理解・判断・思考・発想・記憶)が十分働かなくなり、マイナスの感情は脳の連動や深い思考を阻害してしまう。そこで、第4段階の報酬神経群を動かすことが必要になる。自分への報酬を認識すると動くが、何事にも興味を持って取り組むことで、潜在能力である発想が大きく進化し、記憶に深く刻まれ、独自の思考「心」が生じてくる。ここまでに至ると、独創的な発想や神業と呼ばれる技術、高い理性など脳が心の動きを伴うより高次元の働きに入り、潜在能力が高まる。この四段階は一つの連合体として機能している。これをダイナミック・センターコアと林先生は名付け、絶えずプラスに機能させることで、自己保存の本能を克服することができると説明されている。           一方で、潜在能力には不思議な弱点が2つある。   一つは”ゴール”や”終わり”を意識すると途端に消えてしまうということ。脳には「悔しい」「勝ちたい」のような言葉を使うと潜在能力は消えてしまう。これらの言葉には、相手を貶める意味が含まれていて、負けを意識すると出る言葉。負けを少しでも意識すると、自己保存の法則から潜在能力は十分に発揮できなくなる。競争相手は、打倒すべき存在ではなく、自分を高めてくれる大事な”ツール”と考える。負けた時は「悔しい!」ではなく、「自分を負かしてくれてありがとう。これで成長できる」と捉えることが潜在能力を消さずに成長できるコツ。仕事でも人生でも大切な心得だと思います。                  もう一つの大きな弱点は否定語。脳が情報を処理する第2段階において、マイナスのレッテルを貼られた情報「苦しい」「辛い」「もう無理かも」と後ろ向きの考えが浮かぶと、脳は新しい情報にすぐ反応するためマイナスに機能してしまう。私は、マイナスの気持ちや言葉が出てしまった時、ひとつマイナスのことを思ったらふたつプラスのことを考えるようにしています。辛い事があった時は、この経験は今の私には必要なこと、他の人の心をより理解できる人間になるようにと与えられた試練なのだ!と思うようにしています。   潜在能力を最大限に高め(鍛え)発揮するには、「原点」に従って「全力投球」すること。人は往々にして原点を外れ、自分の都合のいいように書き換えてしまう。相手に絶対勝ちたい、このテストで周りより良い点を取りたいなどの感情を持つと、脳の多様な領域が連動しなくなる。潜在能力が最も引き出される原点とは「人のために生きる」こと。人のためになる原点に従って、損得抜きで全力投球する。          林先生は、82才になられてから立て続けに重病を患い、体力や能力の低下を痛感し、病気や年齢のせいと諦めかけますが、様々な体験や研究を振り返り、それは思い込みと気を取り直し、仕事に全力投球したところ、衰えたと思った能力がかなり回復したそうです。「いい年だからできない」「年を取った」は潜在能力を消す禁句だとおっしゃっています。先生の体験からも言えることは、脳は常に前進を求めているということ。しかしそのためには、心を鍛え、磨いていないといけない。心とは、脳に入った情報に気持ちが動き、感情が加わってから生まれてくるもの。人のために生きるという考え方で美しい本能を引き出し、脳の4段階の仕組み、ダイナミック・センターコアをプラスに機能させる、それが心を鍛え、心を磨くということと学びました。失敗を恐れていては決して前進できない。失敗は当然と考え、原点に立ち返り、失敗をカバーするほどの全力投球をすれば、潜在能力は高まっていく。「さらに前進」を合言葉に私たち人間は、脳が求める生き方をしていかなくては!と思いました。  

最後までお読みいただきありがとうございました!

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