かもしか通信

スタッフ日記

酸触症


皆さんこんにちは。
長野県塩尻市にある鴨居歯科医院
審美サロン歯科医師の田中です。

身体に良いとされている、食べ物、飲み物が、歯に対して悪い影響をする場合があることを知っていますか?

例えば、クエン酸、お酢など酸性の強い飲み物。歯を構成するエナメル質は約PH5.5、象牙質は約PH6.0で溶けてしまいます。通常では、他の飲食物や、唾液の作用でお口の環境を中性にしてくれますが、そればっかり摂取している時間が長いと、健康のために飲んでるのにそれが悪影響となってしまうおそれがあるのです。
症例①
クエン酸、ペットボトルで。
健康オタクなAさんはテレビで健康に良いと知り、ネットで購入し毎日クエン酸を飲んでいました。歯科の定期検診で見せてもらったところ、半年前と比べて、明らかに歯が溶けて形が違うのです。ペットボトルで飲んでいるので、上の前歯の外側が明らかに溶けています。今では、極端な飲用は中止してもらっています。
症例②
強酸性水+シェーグレン症候群(唾液が少なくなる病気)
唾液が少ないと、むし歯のリスクが増大します。シェーグレン症候群であるBさんは、自分がむし歯になりやすいと自覚しており、常に気を使ってセルフケアに励んでいました。あるときネットでみた、強酸性水でむし歯菌を殺菌できるという広告を見て、毎食後歯ブラシ後、強酸性水でゆすぐようにしました。するとどうでしょう、強酸性水はPH2です。むし歯菌は殺菌できるかもしれないが、歯が溶けてしまい、悲惨な状態になってしまいました。

ポイントは、二方共、健康を意識して取り組んだ事が、逆に悪い方へ、歯を溶かしてしまったのです。

他には、マイブームで、酸性ドレッシング+生野菜、野菜で歯が削れてしまったり、グレープフルーツを毎日2個かじって食べる。(前歯が溶ける)、切って奥に放りこんで食べる(奥歯か溶ける)

など、これらは毎日極端に生活していると起こりやすいです。

心当たりがある方はいましたか?こういった事は、メインテナンスで気づくことができる場合も多くあります。詳しく知りたい方は担当衛生士にご質問下さいね!

最後までお読みいただきありがとうこざいました。

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