喫煙と歯周病
みなさん、こんにちは!
長野県塩尻市の鴨居歯科医院
鴨居インプラント審美サロン
歯科医師の大瀧 真太郎です。
喫煙と歯周病には深い関係があることをご存知でしょうか?
この関係が明確になったのは、1980年代の疫学調査に拠ります。特に米国で行われた全国調査により、喫煙者は非喫煙者に比べて3.97倍リスクが高いという結果が出ました。また、喫煙の量によっても差があり、1日に9本以下の喫煙者と非喫煙者を比較したリスクが2.79倍であるのに対して、1日に31本以上喫煙する人の場合では5.88倍と、2倍以上もリスクが増加しています。
さらには受動喫煙にさらされている人も、歯周病のリスクが1.6倍になるとされました。
喫煙はやめられないのだけれど、歯周病は治したいという方がいらっしゃいますが、実は喫煙者は歯周病治療をしても治りにくいことがわかっています。おおざっぱな数字ですが、喫煙者では治療の効果が25~50%低下すると言われているのです。禁煙をすればすぐにこれは改善されるかといえばそうではなく、禁煙を続けることでこのリスクはだんだんと下がってきます。10年禁煙をしたら歯周病への影響はほとんどなくなると言われています。
(知ってて得した!歯周治療に活かせるエビデンス より)
大事な歯を守っていくためにも、喫煙者の方はぜひ禁煙に取り組んでくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。