歯の痛み
皆さんこんばんは。
長野県塩尻市にある
鴨居歯科医院インプラント審美サロン
歯科医師の田中です。
先日は軽井沢の方までドライブに行って来ましたが、紅葉がとても素敵でしたよ。外を歩くのは少し寒いので、体調を悪くしないようにしっかりと防寒しましょうね。
今日は「歯の痛み」についてです。
皆さんは歯の痛みを経験したことがありますか?
冷たい物にしみたり、咬んだ時にズキットしたり、様々な痛みがありますが、僕たち歯科医師はそうした痛みの種類も診断のための大きな情報として取り扱っています。確定診断のためにはしっかりとしたレントゲン撮影や数々の検査が必要ですが、大まかに説明してみますね。
①冷たい物にシミル。
何らかが原因で、歯の神経まで刺激が伝わってしまう状態です。むし歯であるなら、しっかりむし歯を取り、詰め物や被せ物をしてあげる必要があります。ほっとくとズキズキして大変なことになることも多いです。
また、治療後もこうした症状がでる事もあります。とくに、深いむし歯であって、金属の詰め物をした場合ですと、元々の神経との距離が短いプラス、金属は温度を伝えやすいので冷たい刺激も感じやすいということです。
目安として、治療後に日常生活に支障が出ない程度のシミルならば、様子をみるべきとなります。
②ズキズキしてくる。温かいものにシミル。
歯の神経の部屋には、神経繊維、毛細血管が詰まっているわけですが、冷たい物を感ずるAδ-繊維は神経の部屋の表面近くに集まっています。また、温かいもの、鈍痛に感ずるC繊維は部屋の中央付近に集まっています。ズキズキしてくるような痛みは、より神経の深いところにダメージを受けている可能性が高く、良い状態ではないです。
今までしみていたのに、いつからかズキズキしてきたというのは危険信号となります。
③噛んだら痛い。
歯の周りには、歯根膜というクッションがあり、多少の咬んだ刺激があっても直接骨まで響くことはそんなにありません。例えば根の先に何かある(膿の袋ができている)と、違和感や、痛みが出ることがあります。
また、深いむし歯や刺激で神経に炎症がある場合にも咬んだ刺激で痛くなることがあります。
噛み合わせが高い場合でも痛くなることがあります。
また、明らかな破折は無いですが、咬む力で割れるような力がかかると痛む場合もあります。
④痛みが無い。
痛みがないから大丈夫。ということはありません。
大きな穴が開いているのに痛くないというのは、歯がダメージを受けてしまい神経が死んでいるのかもしれません。ほっとくと根の先の毛細血管から細菌が血流を介し、全身へ悪さをしてしまうかもしれません。
また、歯を失う大きな原因の1つ歯周病は痛みが無い場合がほとんどです。気づいたときには抜かなくてはならない・・・。非常に怖いです。
どうですか?痛みは身体の危険信号。それ以上悪くならないように知らせてくれています。歯も同じですので、おや?と思ったら、早めに受診して対処しましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。