平櫛田中氏
みなさん、こんにちは!
鴨居歯科インプラントセンター
歯科医師の花岡 泉です。
5月としては観測史上最高の気温でしたが、皆さま体調はいかがでしょうか。こまめに水分を摂取し、体調管理には気をつけたいですね。
昨日の勉強会で、院長先生が平櫛田中氏についてお話されていました。平櫛田中氏は日本の彫刻家、人間国宝です。1872年岡山県後月郡西江原村の田中家に生まれ、1893年に、大阪の人形師・中谷省古に弟子入りし木彫の修行を行いました。1979年小平市の自宅で107歳で逝去されましたが、彼は死の直前まで創作を続け、満百歳の誕生日を前に、30年分の材料を買い込んだそうです。
「いまやらねばいつできる、わしがやらねば、だれがやる」が口癖で、生涯現役、百七歳まで驚くべき気迫で創作に取り組み、
「六十、七十凍たれ小僧、男盛りは百から、百から」を実践して見せた人物でした。九十一歳で文化勲章を受章。九十八歳でアトリエを新築しています。
平櫛氏には3人の子供がいましたが、2人を結核であいついで亡くしています。長男は、「自分たちの分も生きて、作品をたくさんつくってください」と言い残して息を引きとったそうですが、その言葉は今も私の耳に残っていると、「人間ざかりは百五歳」(平櫛田中氏著)、に記されています。
貧しさや不幸に立ち向かい、悲しいときには泣くがよい。つらいときにも泣くがよい。涙流して耐えねばならぬ。不幸がやがて薬になると弁し、自分自身を奮い立たせて、仕事に打ち込んだのでした。
彼の逞しさを見習いたいと思いました。
小平市に平櫛田中彫刻美術館がありますので、足を運んでみたいと思います。
ありがとうございました。