かもしか通信

スタッフ日記

正しい情報


みなさん、こんにちは!
長野県塩尻市の鴨居歯科医院
鴨居インプラント審美サロン
歯科医師の大瀧 真太郎です。

先日の日曜日に院長先生と共に横浜みなとみらいでの研修会に参加してきました。雪の塩尻を出発して、葉桜が並ぶ横浜桜木町の道を歩く一日となりましたが、いまさらながら信州の気候の特殊性を感じます。

研修では4人の各分野のスペシャリストの先生方からのお話を聞いてきたのですが、そのどれもがEBD(Evidence based dentistry : 根拠に基づいた歯科治療)を踏まえた素晴らしい内容でした。

STAP細胞の話題で注目を浴びてしまいましたが、本来医療分野というのは特にこの治療の根拠、その証明というのが必要となります。患者さんに『なぜその治療方針なのですか?』と聞かれた時、『なんとなく自分の経験から』という答えで納得できるでしょうか?
経験から導かれる答えももちろん大事ですが、それよりも科学的に証明された事実が治療の基本になっていなければなりません。そしてそうした治療を実践していくためには、日々の勉強、知識のアップデートは必須となります。そんな事を思い出させていただいた一日でした。

講演の中では、ある先生がおもしろいことをお話されていました。
歯科の中でのチャレンジケース、治療を行っても5年もつ可能性が40%しかない、下手したら明日ダメになるかもしれない、という歯があったら皆さんはどうしますか?
海外では歯を残せる可能性が少なく、その他に長期予後が確実な他の選択肢がある場合、9割の人は迷いなく抜歯を選択されるそうです。
しかし日本では逆に、抜いた方が長期予後が望める他の選択肢があったとしても、9割の人が『ダメになってもいいから、歯を残す治療をしてほしい』と言うそうです。

ここは国民性の違いだろうということでしたが、確かに海外と日本の価値観を示しているお話だな、と思いました。
治療には多くの場合メリットとデメリットがあります。その中からどんな選択をし、どんな自分の未来を創っていくかの決定権は本人にあります。私たちも出来る限り選択の助けとなる正しい情報を正確にお伝えできるよう努力をしていきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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