本との出合い
みなさん、こんにちは!
長野県塩尻市の鴨居歯科医院
鴨居インプラント審美サロン歯科技工士の秋山單です。
院長のブログにもあったように、私たちは今「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」という本を読んでいます。
私は実は読書が苦手で、本を読むことが長続きしません。この本のように厚手の物は手に取ることが少ないのですが、とても面白くすらすら読めて感動する。と、智子先生がアメリカに行く前に私にこの本をプレゼントしてくれました。なかなか進まず、途中で止まっていましたが、今回を機に出来るだけ一気に読もうと思います。
また、最近その本とは別に読んでいる本があります。東京の聖路加国際病院の理事であり、95歳の現在でも現役の医師として働かれている日野原重明先生の「道は必ずどこかに続く」という本です。
このタイトルの通り、今の自分があるのは様々な経験という道を通ってきたからであり、その道は苦しい事もつらい事も沢山経験してきたが、それらは何一つ無駄なことは無くむしろ今の医師という仕事に役立つものばかりである。大学に入ってすぐに結核を煩い生死をさまよい約8ヶ月も寝たきりの生活を送ったお陰で、長期間寝たきりの患者さんの気持ちがとても分かる。何をしてほしいかも、どんなことで癒されるのかも身をもって知っていたからだと書かれています。先生は音楽が好きでベッドで寝たきりの生活でも音楽を聴くと、ふさぎこんでいた気持ちはもちろん時には病気の痛みも忘れることが出来た経験から、30年前に外国に「音楽療法」があると知ったとき、早速日本に取り入れることを思いついたそうです。日野原先生のこの経験が無かったら、音楽療法はまだ日本ではなじみの少ないものだったかも知れませんね。
そして、あの「よど号ハイジャック事件」の飛行機に乗り合わせていた事も、後に「生かされた自分の命」をどう使うかと考え、ボランティア活動も積極的に行うようになったとの事でした。
さらに本文の中で先生は、「なりたいモデルを見つけよう」とおしゃっています。
この本を読んで、私の中で日野原先生というモデルが増えました。先生は、たとえ孫ほど年齢が離れている人の言葉でも耳を傾るという柔軟さと、誰かから受けた幸いを今度は別の誰かに届けようという提案をされています。
私たちは日々自分と反対の意見や、興味の無い事には耳を傾けることは無く、自分の幸せのみを考えがちですが日野原先生のような生き方をすることで、視野が広がりもっと楽しく幸せな人生を送ることが出来るのではないかと思います。
実はこの本は「15歳の寺子屋」というシリーズの本で、進路を決める中学生向けの本ですが、社会人として医療人として色々な角度から捕らえ、読むことが出来ました。(とはいっても、本が苦手な私には正直とても読みやすかったです。)
とても素晴らしい本に出会えたと感謝しています。