モノの価値
みなさん、こんにちは!
長野県塩尻市
鴨居歯科医院・鴨居インプラント審美サロン
歯科技工士の片原 治です。
いつも「スタッフ日記」をご覧になって下さる皆さん、
ありがとうございます。
今週は北日本を中心に大雪に見舞われ、九州でも雪が舞い春の前の嵐のような天気でした。かと思えば、全国のトップをきり高知県ではソメイヨシノが開花したりと、何かちょっとチグハグな日本列島でしたが、今日は穏やかな心地よい天気でした。
さて、穏やかな日曜日もそろそろ終わる中で、日曜日夜11時と言えばTBS番組『情熱大陸』である。一番好きな番組だと思う。
次の日から始まる一週間を前向きに生きるための力を感じられるテレビドキュメンタリーと言うのがコンセプトで、この番組を見ずに次の一週間を迎えることはまずないだろう。見始めてもう早8年も続いている番組だが、毎回、スポーツ、演劇、音楽、学術など、ありとあらゆる分野の第一線で活躍する人物にスポットを当て、その人の魅力・素顔に迫っている。その活躍されている人物の生きてきた環境、家庭環境、学生時代、社会人経験、どのような苦悩を経験し乗り越えてきたか、現在に至るまでの過程そしてこれからのビジョン、考え方、ライフスタイルなど、そのようなところに興味がある。
先週は建設土木のコンサルタントである『改善士』にスポットを当てていた。工業製品や土木事業やサービスなどの価値(製造・提供コストあたりの 機能・性能・満足度など)を最大にしようという手法を“Value engineering”と呼び、英語の頭文字をとってVEと表現されることが多い。アメリカでは定着しているが、VEと言っても聞き慣れない人の方が多いかもしれない。
番組では「公共事業は何のため?誰のため?」をキーワードに、VEにおいて「ファンクショナル・アプローチ」と言う手法を用いて全く新しい視点でダイナミックなコストダウンを次々に展開していく改革手腕に迫っていた。
_は_を_するモノ。と言う様にまず機能分析し、提供しようとしている商品やサービスが、そもそも何のため?誰のため?(機能)を明確化させ、無駄なモノを排除していく。
商品やサービスの「価値」を、その「機能」と「コスト」の関係で表し、価値を向上させる。この3つの関係を式に表すと、
価値(Value)= 機能(Function)/コスト(Cost)となる。
上記の式に基づき価値をアップさせるには、機能とコストを次のように変化させることで実現できる。
① コストダウンによる価値アップ(機能は同じ)
② 機能アップによる価値アップ(コストは同じ)
③ 機能アップ&コストダウンによる価値アップ
④ 機能アップ&コストアップによる価値アップ
10年間で総額1兆円分の公共事業の改善に乗り出し、2000億円分のコストダウンを実現させ一躍脚光を浴び、短期間で数億円から数十億円の工事費を浮かせている。自治体担当者の固定概念を次々と覆し、問題を解決していく手腕の素晴らしさに驚くばかりだった。
これはどの分野にも言えることで、例えば批判の集まる「事業仕分け」にも言えることだ。ナビのない「はとバス」に乗せられてしまっては致し方ない。始めからコストダウンと言う視点ではなく、重要なのは機能、役割から見たモノの価値を見出し、そこから無駄なモノを排除し、結果的にコストダウンに繋がることだと思う。そして、コストに見合い、あるいはコスト以上の商品やサービスの価値を提供していくことで、各々が捉える機能を向上させていくのだと感じた。
【情熱大陸】は【力】を【養う】モノ。
どうだろうか?
また明日から一週間が始まる。