カウンセリング革命
みなさん こんにちは!
長野県塩尻市の鴨居歯科医院
鴨居インプラント審美サロンの前川弓乃です。
「歯医者さんにカウンセラーがいるとはびっくりです。」
「カウンセリングルームでは一瞬戸惑いました、こんな歯医者さん初めてだから。」
こんなふうによく患者さんが話して下さいます。
そして、
「スッキリしたぁ~」と泣き笑顔でカウンセリングルームをあとにする患者さんの背中を静かに見送ることが今年は何度かありました。
歯周疾患を含む生活習慣病の予防・治療は、文字通り生活習慣行動の変容が不可欠ですが、その具体的な成果や実績に結び付けるには、ひとの心や行動の理解が必要です。
鴨居歯科医院では、4年前からカウンセリングを取り入れた歯科診療システム作りに取り組んできました。今年は鴨居インプラントサロンも含めて3部屋のカウンセリングルームが用意されました。そこでは地道でしたが、しっかりと患者さん向き合うことができた一年だったと私自身は思い返しております。
私はカウンセリング手法の一つとして、SAT療法を基盤にすることがありますが、師事している筑波大学院の宗像教授は次のようにおっしゃいます。
『なぜ生活習慣病が増加するのか、その原因理解が必要だと。
これまでの時代わたくしたちは「正しく行動できているかどうか」に基づいて生きてきました。正しいかどうかは、自分ではなく、社会的評価によって決まるものです。しかし、今「正しく行動できるかどうか」で生きるのではなく、「愉しく行動できるかどうか」で生きる必要があると。』
愉しく行動できているかどうかは自分しかわからないものです。自分を愉しく生きられる限り、快適物質ドーパミン、エルドルフィンが常時分泌するので幸せです。このような生き方を自己報酬追求型生き方といいます。
自己報酬追求型生き方を実現するためには、これまでの保健行動のように、正しい行動をとれているかどうかを医療者評価によるものではなく、患者さんが自ら評価できるように学び、愉しく健康行動がとれるようにする必要があります。
医療カウンセラーとして、患者さんが愉しくなれる健康行動の支援を工夫し、その試行錯誤のプロセスを守護することで、患者さんの笑顔を得ていくこと、それがまた私も幸せになれることです。
病気は人生の挫折ではない!
愛情脚本(愛され、自分を愛し、人を愛して生きる脚本)で生きることが、私たちの健康遺伝子をオンさせ、免疫力を維持向上させ、ウェルビーイングを提供してくれていることが、最近のがんのSAT療法研究で明らかにされてきています。
私は今年の後半を免疫力を高めることができるようなSATカウンセリングにも取り組んでみました。今の私には難しすぎる課題ですが、この研究会に参加し学びと並行して、今ひとりの患者さんと向き合っています。そして来年もこれから先もカウンセリングを通して免疫力の維持支援に努めたいと思います。
病気は人生の挫折ではない!
今年は、私にはカウンセリング革命の一年でした。