野良着茶会
みなさん こんにちは!
長野県塩尻市の歯科医、鴨居歯科医院・鴨居インプラント
審美サロンの院長、鴨居弘樹です。
6月1日(日)、無量寺にて野良着茶会が開催されました。
前日の雨天とはガラッと変わり好天に恵まれ、前日の雨に打たれてしっとりとした木々の緑もきれいで、爽やかな風が頬をなで気持ちの良い日でした。
午後には夏を思わせるように気温が上がりましたが緑陰の下は涼しく、多くの参加者は一日楽しんで行かれたことと思われます。
無量寺茶道部の年1回の大きなイベントである野良着茶会は、毎年この季節に行われるので、多くの常連の方が遠方からも来られます。青山俊董先生に会いたいと思い、来会される人がほとんどであるのは間違いありません。
今回も全国各地から450名の人が来会されました。好天に恵まれましたので、私も迷っていましたが和服を着用しました。一年に一度ではありますが、着る機会はこの時以外はほとんどないので、袴も着てみました。
午前11時まで私の担当は駐車場係りだったので、強い日差しのもと、すっかり日焼けをしました。健康的な見た目となり心身ともに健康が得られたと感謝しています。
茶道部の数少ない男性が担当したのは、松籟軒という立礼席でした。
「松籟」というのは、茶の世界では、お釜の湯が煮え立つときに発する音をいいます。
青山俊董先生の数多い著書の中の「茶禅閑話」と「松籟に聞く」の合本が今春売り出されたのを記念した席でもあります。
部屋の名前も松籟軒という名が付いていて、それにふさわしい掛軸「松籟」が飾ってありました。余語老師という禅宗の高僧が書いたもので部屋を引き締めていました。
花も季節の黒蠟梅、夏蠟梅が本阿弥光悦作の竹の花入れに何気なく飾られ心憎い気配りがされています。
道具立てもそれぞれ一流の由緒あるものであったり、著名な作者のものであったりで、来会者も楽しむことができたと思います。
お点前は40名づつ繰り返し行われたうちの一席を担当しましたが、思わぬ始めから手順を間違えかなり緊張して、茶杓を持つ手が震えているのが判り、まだまだ修行が必要だと気付かされました。
後見という役割りも2度程させて頂きました。後見とは青山俊董先生がこの席でお話ができないので、席の紹介、道具立ての意味、名前等々の諸々の解説をするのですが、まだまだ学習不足であると反省もしました。
陰点といって、人の見ていないところでお茶を数多くたてて、これも勉強になりました。
茶の道は奥が深いと改めて感じさせられ、茶は日本の総合芸術であり、生活文化だと言われていますが、多くの人に親しんでもらいたいものだと思いました。
青山俊董先生の人徳によって多くの人が集まり、多くの人が協力し合うそのパワ-を見習っていきたいと思っています。
一日素晴らしい体験をさせて頂き感謝します。
ありがとうございます。