古典を楽しむ
みなさん こんにちは!
長野県塩尻市の歯科医 鴨居歯科医院・インプラントセンタ-
院長の鴨居弘樹です。
今朝も夜明け前から散歩に出ると、昨日の雨にしっとりと湿った土と草は足に柔らかくクッションのように感じ、見上げると青空が広がり、生気を得た木々から発するエネルギ-が全身を包み込むような爽やかな気分となりました。
信州の良さを満喫できる至福の一時です。
丁度真っ赤な燃えるか如き朝陽が顔を出したので手を合わすことができました。「浩然の気」を養うことができ自然の恵みに感謝しました。
このところ政治・社会・教育の世界での「モラル」の低下が見られ、多くの人々が「徳」の大切さを説く場面が多くみられます。軌道修正をそれぞれの立場で考える事は良い風潮ですね。
人間の気質とか人生観とか家族の在り方、人との付き合い、修養方法等は、人が生まれて以来、多くの人々が考え考え悩んできました。そして「幸せ」とは何かを追求してきた先哲、偉人が多く言葉を残してきました。
例えば孔子が語った言葉を弟子がまとめた「論語」は、2500年経っても人々の心を打ち響き共感を得るのは、人間の不易の根本となっている教えが網羅されているからだと思います。
論語の最初の言葉は、「学問をしてその学んだことを機会あるごとに復習し練習していけば、その学んだものが本当の自分の知識となって身につくが、それはなんと嬉しいことではありませんか。自分の身が治まれば、友達もでき共感者も得て、それらの人々が遠くからもやってきて共に語らうことができることは楽しいことです。
しかし人生は必ずしも順風ではないし、自分が一生懸命働き活動しても世の中で全て認めてくれるとは限りません。時として誤解されこともありますがそのような場合でも自分で自分の分を知り天命に従って、天も怨まず人をとがめず信ずるところに向かって行動を取って居れば、それこそ真の成徳の人といえるのです。」と言っています。
2500年経っても現代に通ずる古典から学ぶことは多いことが解ります。我が家に数多くある本の中で手垢のついた本は「中国古典名言辞典」諸橋轍次編です。
何か迷ったとき困ったときに、この本を開くと自然の摂理、悠久の真理を教えられ励まされる言葉に出会います。
古典に親しみ楽しむことを教えてくれた今は亡き父親に感謝しています。