歯の健康を見直しましょう
みなさんこんにちは。
長野県塩尻市鴨居歯科医院
鴨居インプラント審美サロン
歯科衛生士の原真紀子です。
突然ですが、みなさんは、歯の健康が全身の健康につながっていることをご存知ですか?
“たかが歯だ”と思われてる方も少なくないかと思います。
“歯医者は嫌い” ” 痛くなるまで行かない”
そういった声をよく耳にします。実は私もそうでした。
チョコレート、ケーキ、アイス、クッキー、、、甘いものが大好き💕
そんな私は子どもの頃からむし歯が多く、学校から健診の紙をもらう常連さんでした。
歯なんて、歯医者で治せばそれでいい!そう思っていました。
そうやって、痛くなっては歯医者に行き、何本も何本も削っては詰めて、削っては被せてを繰り返し、大切な歯が失われていきました。自分の歯は一旦削ったら戻ることないのに。。。その当時は歯を守るなんて、これっぽっちも考えていませんでした。
成人して、ある時ひょんなことをきっかけに歯科の業界に飛び込んで、歯科衛生士という素晴らしい職業と出逢いました。
そこで学んだのが、歯の健康の重要性でした。
歯を失うことで身体にどんな影響を及ぼすか。歯を削ること、歯の神経を取ることが、その後にどんなリスクがあるのか…。
様々なことを学ぶようになって、これまでの自分の行いを恥ずかしく感じるようになりました。
私の口の中は、治療した歯ばかり、歯科衛生士として、恥ずかしい…。
いや、そんな私だからこそ、過去の私みたいに歯の治療を繰り返してる人に伝えてあげることができるのでは!患者さんの気持ちが誰よりもわかる!これは私の最強の強みだ!そう思うようになりました。
歯科業界に入ったタイミングが良かったせいか、不幸中の幸いですが、歯の神経を取った歯はありますが、歯を抜くことになるまでむし歯や歯周病が進むことは間逃れました。(その後矯正治療で泣く泣く4本抜くことになりました)
歯の一本の価値はどのくらいか、ご存知ですか?インプラント一本、約40万円(歯科医院によって多少差はあります)。
成人のお口の中に萌えている歯は何本あるでしょうか?親知らずをぬかして28本。
28本✖️40万円=1120万円
全部の歯を失うと、これだけの価値を失うことになるのです。
“歯が無くなれば、インプラントは高いから保険がきく入れ歯にすればいいや!そうすれば、むし歯や歯周病にならないし!お手入れも楽だ!”
そんな風に考える方もいらっしゃるかもしれません。
全部自分の歯の人が噛める力を100%としたら、インプラントが80%、入れ歯は30%と言われています。好きなものを、しっかり噛んで美味しく食べることができる、この当たり前のことが、歯を失うとできなくなるのです。
一本歯を失うことで、お口全体の噛み合わせも変化します。治療をするだけで、歯を少し削ることだけで、厳密に言うと、もうすでに噛み合わせは変わってしまうのです。
噛み合わせが変化することで、身体の左右のバランスも変化します。姿勢や筋肉への負担、顎の関節にも影響を及ぼします。
私は、右下に被せものを入れてから、右の顎の関節に負担がかかり、顎がガコガコとするようになり、あまり大きな口を開けると顎の関節がひどく痛み、お口を長い時間開けることができなくなりました。症状はそれだけにとどまらず、頭痛や耳鳴り、時には右耳が聞こえにくくなることもありました。後に顎関節症とわかりました。
一本の歯を治療すると、少しの噛み合わせのズレによって身体への悪影響に繋がる可能性があります。
その治療が、保険のきく治療であれば、尚更です。保険は、生きていくうえで最低限の治療を受けるためのものです。
しかし、歯は、目や耳や顔が異なるように、人それぞれ異なります。
歯の治療は、それだけ精密な治療技術が求められるのです。
残念ながら、現在の歯科保険治療において、人それぞれに合ったオーダーメイドの治療を行うには限界があります。
ですので、保険がきかない自費治療が存在するのです。自費治療はただ見た目が良いからという理由だけではありません。
その人その人に合った最善、最良の治療を受けることが可能になるのです。
歯の健康、全身の健康を考えたら、間違いなく自費治療を選択すべきです。
このように、私たちの歯の価値は素晴らしいもの、歯は尊いものなのです。
歯が及ぼす身体への影響は計り知れず、お口の中の細菌が脳や心臓、子宮や腸など、全身の様々なところで発見されており、お口の中の悪い細菌が全身の病気を助長してることは有名なお話です。
たかが歯と思われる方もこれを機にぜひ見直してみてください。
そしてぜひ、3か月に一度の歯の定期検診を受診しましょう。
毎日、歯を磨いている方は多いと思いますが、果たして100%完璧にお口の中プラーク=細菌のかたまりを除去できているでしょうか。
プラークが付着した状態が続くことによって、むし歯や歯周病の原因になります。
また、私のように甘いものに目がない人のお口の中は、むし歯菌が多く、酸性に傾きやすく、歯が溶けやすいというリスクがあります。
ただ歯を磨いていれば大丈夫というわけではありません。
食べるものによっても、プラークの質が異なってきます。
このように、大切な歯の健康を守るには、定期的に歯科医院へ行って、自分では落としきれない細菌を、専用の機械を使って除去してもらう必要があります。
そして、その人その人に合ったお口の管理の仕方を知る必要があります。
私たち歯科衛生士が、みなさまのお口の健康、全身の健康を守るサポートをいたします。
自分自身のお口の中で起こっていることをまずは知ることから始めてみませんか?
自分自身で歯の健康を守ることをしていきましょう。私たち歯科衛生士はそんなあなたを全力でサポートいたします。
最後までお読みいただきありがとうございました。