8020運動でも?
みなさんこんにちは。
長野県塩尻市鴨居歯科医院
鴨居インプラント審美サロン
歯科衛生士の原 真紀子です。
突然ですが、みなさん、8020運動ってご存知ですか?
8020運動とは
1989年より厚生省(当時)と日本歯科医師会が推進している「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動です。20本以上の 歯があれば、食生活にほぼ満足することができると言われています。そのため、「生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるように」との願いからこの運動 が始まりました。
現在、20本自分の歯がある人が増えています。これは非常に素晴らしいことだと思います。それだけ歯に対する意識が高まってきている結果だと私は思います。
これからの日本の目標は、健康寿命の延伸です。健康寿命とは、健康で明るく元気に生活する期間、つまり寝たきりや認知症にならない期間のことです。そのためには、歯の寿命を伸ばすことが大切。
今後も8020運動を続けていくことによって、歯の寿命を伸ばし、健康寿命を伸ばすことが可能です。
8020推進財団の調査によると、歯を失う原因の約74%がむし歯と歯周病です。歯の健康を守るためにも、歯科疾患の罹患のメカニズムを理解して対応することが大切だといえます。
むし歯の原因はプラークです。このプラークの中に含まれるむし歯菌が酸をつくり、この酸が歯の一番表面の硬いところエナメル質を溶かしてむし歯をつくるのです。
むし歯は適切な対策をすれば、確実に予防できる歯の病気です。
むし歯も生活習慣病のひとつです。甘いものを制限したり、だらだら食いを控えることが大切です。
間食が増えると口の中が酸性になり、むし歯になりやすい状態が続きます。むし歯菌が酸を発生させて、歯を溶かす状態になってしまいます。
歯周病の原因は、歯と歯ぐきの間にたまったプラークの中にいる歯周病菌。これが歯を支える組織を破壊し、歯根膜や歯槽骨を溶かしていきます。 そのままにしておくと歯が抜けてしまうことになってしまいます。
予防の基本は歯周病菌の巣となるプラークをしっかり取り除くことです。
歯周病予防には、歯みがきなどのセルフケアに加え、歯科医師や歯科衛生士など、専門家のサポートが欠かせません。
かかりつけの歯科医院をつくり、年に1~2回は定期的にお口の状態をチエックしてもらいましょう。
そして大切な歯を守りましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
参考文献 https://www.8020zaidan.or.jp/achieve/cause_measure.html