かもしか通信

スタッフ日記

膵臓がんのリスク2倍!!…えっ「歯周病」で?


みなさん、こんにちは!
長野県塩尻市の鴨居歯科医院
鴨居インプラント審美サロン
歯科技工士の三溝 恒幸です。

早くも、2021年の1月も2/3が過ぎてしまいました。新型コロナウイルスも未だ猛威を振るい、それに加え各地で豪雪の被害もあるようです。被害に遭われた方には心からお見舞いを申し上げます。

ところで、最近メディアでも取り上げられていますが、歯周病は口腔内の病気だけではなく、全身病とも関係していることが明らかになっています。歯周病が全身に与える弊害は大きく分けて2つあるといわれます。一つは、歯周病菌が血中に入り込み、全身を駆け巡ってさまざまな病気のリスクを高めるというものです。二つ目は、歯周病によって咀嚼力が低下し、栄養不良に陥るというものです。

詳しくは、一つ目の病気のリスクを高める弊害では、歯周病が悪化すると、心疾患、脳血管疾患、糖尿病、誤嚥性肺炎、低体重児出産、インフルエンザなどのリスクが高くなることは、複数の研究で明らかになっています。歯周病菌が動脈硬化を誘発し、その慢性炎症によって放出される炎症性物質によって、さらに動脈硬化が進行してしまいます。

また、歯周病はすべてのがんのリスクを上げることも指摘されております。

以前は、がんというのは遺伝子の突然変異であると考えられておりましたが、最近では、慢性炎症によって遺伝子の異常が起こり、がん抑制遺伝子の働きが抑制されるため、がんリスクが上ると考えられているようです。つまり、歯周病菌が血液によって全身の臓器に運ばれて慢性炎症を起こすと、がんのリスクが高まるという考察です。

特に、歯周病菌の保菌者は、膵臓がんの発症リスクが1.6倍~2.2倍高くなるという研究結果もあるそうです。

2つ目の咀嚼力が低下すると、食べられるものが限定され、栄養面で偏りがおこります。また、軟らかく加工した料理しか食べられなくなると、ビタミン類などの抗酸化物質の摂取量が減り、酸化ストレスによる慢性炎症が起こりやすくなるそうです。

ガンやアルツハイマー病は、治療や抑制の難しい病気です。しかし、歯周病は予防や治療で進行を抑えることが可能です。自分だけではなかなか治りにくい歯周病でも、プロの治療によって、進行を抑えることも可能です。

是非とも歯科健診や歯科ドックを受診して、重大病のリスクをへらす機会にしてはいかがでしょうか。
笑顔の感謝であふれる鴨居歯科医院にぜひお越しください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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