かもしか通信

スタッフ日記

人間の究極の願いは幸せになること


みなさん こんにちは 長野県塩尻市鴨居歯科医院 鴨居インプラント審美サロン 歯科衛生士の髙木さなえです。

知致の感想文を投稿致します。

連載・生命科学研究者からのメッセージで、毎月様々な角度から「生命」について教えてくださった、村上和雄先生が、4月13日に逝去されたとのこと…。この6月号の連載が、最終回となり、残念でなりません…。米国の心理学博士、タン・ベン・シャハーの考えをベースに、人間の幸せについて先生からの、最後のメッセージを忘れることなく、心がけていきたいと強く思いました。

シャハーは、幸せな人生とは、全人格的なウェルビーイング(よい生き方)であると定義し、五つの側面から探究している。

スピリチュアル 身体的 知性的 人間関係的 感情的なウェルビーイングがあり、人生は、一つの側面だけでは捉えられない。仕事面、家庭面、友人面、健康面など、様々な側面から成り立っていて、どれか一つに限定しては幸せにはなれないことが、研究で明らかになっているが、シャハーは「人間は、自分のどのエリアを大切にしているか、幸せをもたらす重要なエリアは何なのかを認識し、かつすべてを最大化はできないが、最適化することで、人生全体の側面から、満足感を得ることができる。」と、述べています。 

・自分の強みを生かし、目的を明確にすること。 「お仕事は何をされていますか?」の問いに、ただ「バスの運転手・医師・教師」と言うよりは、「人を目的の場所に届ける仕事・人の健康を助ける仕事・子どもに生きる知恵と術を教える仕事」と、仕事の意味を答えると、自分の仕事の目的が何であるかに気づく。どんな些細な仕事でも、目的を考えて行動すると、使命感や幸福度が上がる。

・健康的な生活をすることで、身体的ウェルビーイングを高める。適切な栄養、スキンシップ、睡眠(7時間は取るようにする!)、休息を取ることで、進化によってもたらされた私たち人間の健康と、潜在能力を十分に発揮できる。人間には、約37兆個の細胞があるが、地球人口は77億人で、この人口の約5千倍の小さな命が、私たちの身体の中にけんかもせず、繋がって影響し合っている、この奇跡的な繫がりを意識して生きていくことも大切。

・潜在能力を最大限に活かせるよう、視野を広げ、学び続け、深く没頭することで、新しい景色を発見し、アイデアを探究できる。好奇心を持ち続けることで、イキイキワクワクし、よい遺伝子をオンにすることができる。

・幸せの一番の指標は、自分が大切だと思う人、思ってくれる人と、共に過ごす時間だとシャハーは述べている。よい人間関係を築くには、自分のありのままの姿勢で、相手に興味をもって傾聴すること、そうすることで、相手に安心と安全を与えることができる。「聞く」のではなく「聴く」ことが大事。そして、自分自身を愛し、慈悲を向けること。これができると、相手に助けてもらった時に、自分ができないことへの罪悪感ではなく、相手に対する感謝の気持ちが湧いてくる。感謝できる心は幸せへの一歩につながる。

・シャハーは、「人間であることを許す」 と述べている。それは、ネガティブな感情を持つことを許すという意味。危険を察知し、生命を守るために、ネガティブな感情は必要。湧き起こる感情は、起こった出来事が引き起こしているのではなく、出来事に対する受け止め方が、引き起こしていると気づくこと。同じ出来事に遭遇しても、思考を変えることで、ポジティブにもネガティブにも感情は変わる。

最後に、「子供の幸せを願う親と同じように、私たちは、”自分の幸せ”を忘れがちです。いまが一番幸せだと答えられるよう、いまある命や幸せを意識し、感謝しながら生きていくことが、どのような危機に遭遇しようと、人類、そして地球の幸せに繋がっていく。」

村上先生の連載を通して、科学・心理学など沢山学ぶことができました。そのおかげ様で、私は今、心から幸せな日々を送れていると思います。村上先生の遺してくださったお言葉を忘れることなく、実践していきたいです。村上先生、ありがとうございました。ご冥福をお祈りします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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