2月号 致知感想文
皆さまこんにちは。長野県塩尻市鴨居歯科医院 歯科衛生士の髙木さなえです。感想文を投稿致します!
10頁 何が国を豊かにするのか 今、日本国では様々な問題を抱えています。 少子化・教育・経済などありますが、このページの対談を読んで、私たち日本人が元々持っているものを今一度、実践していくことをひとりひとりが早急にしていかなければいけないと感じました。 教育については、初等教育で一番大事な国語の重要性がおろそかになってきていること。絶対的中心は読書。まずは、国語を徹底的に勉強し、読書が好きになること。それによって論理的思考力が養われるのだが、IT教育が進み、ますます本を読まなくなる人(子ども)が増えている。電子媒体で読めばいいと言う人がいるが、紙と媒体とで読む違いは、記憶のされ方、吸収のされ方が違う。脳科学の専門家による研究では、記憶の定着力は活字本の方がはるかに高いと証明されている。本自体が一つの宝物のような文化で、あの本の何頁には何々が書かれていたなど、五感を通して自分の心の中に入っていく。そして本を読むことの延長線上にあるのが、日本の歴史を学ぶこと。これが軽んじられるようになっている。歴史を知らない民族は、自分自身がないのと一緒、なので新しく入ってくるものに流されてしまう。先人たちは、歴史をよく学んでいたので、日本の歴史・古典によく通じていたことが、先人たちの教養の基礎であった。また、読書を通し歴史・古典を学ぶことで、義理・人情・忠孝・正義というような道徳を自然に学ぶことが出来ていた。江戸時代の250年間、日本は戦争を1度もしていない。そのような平和な時があった国は日本だけで、理由として武士道精神があったからだ。武士道精神の中心は惻隠(弱者への同情・共感・涙)という情で、もっと原点にさかのぼっていくと、縄文時代からあった日本の土着の思想から育まれたものだ。日本は世界でも天変地異の多い国のため、何年に一度かの頻度で大地震や大洪水、大津波や大噴火が起こり、皆で悲しみ泣きはらし、助け合い支え合って絆を深め立ち上がっていった。そのため、弱者への同情や共感、涙、あるいは忍耐や正直を貫くことが欠かせなかった。最悪の自然条件の中で、四季の変化や多様な生物を育み、豊かな自然が生まれ、日本人の美徳感受性が育まれた。世界最悪の自然条件の副産物として、このような美徳が生まれた。 7世紀には、中華思想の影響力が強くある中で、大和の道を歩む方向性ともいうべき「十七条憲法」が生まれた。「和を以って貴しと為す、さからう無きを宗と為す。」(人と人の間や、社会のありかたにおいては、和ということこそ最も貴いものである。であるから、対立・抗争はあってはならない。社会の上にいる人々も、一般の人々も和の気持ちを持って仲良くし、いっしょに物事を相談し合い、その話し合いの中から調和点を見つけ出すこと。)この憲法の素晴らしいさは、「理解し合い、協調し合うために仲良く話し合いなさい」という方法論まで示されている所です。アメリカニズムの功利主義(利益・効率・功績を重視する)や、理性原理主義(理性的に考え、自分の一番いいと思うものを強引に押し付ける)では人類は幸福にはなれない‥。十七条憲法の精神をまずもう一度、日本人が我が国はこの精神で進むんだと打ち出し、日本こそ世界平和の基地であると強く自覚して、国際社会を引っ張ることができれば、地球社会は本当に平和に、豊かになるのではと思います。 今月号のテーマは、「積善の家に余慶あり」ですが、この対談を読み「積善の国に余慶あり」もぜひセットにして心に刻んで生きていきたいと思いました!
最後までお読みいただきありがとうございました!