むし歯の特徴・治療法
みなさんこんにちは。
塩尻市の鴨居歯科医院鴨居インプラント審美サロン
デンタルマネージャーの塩原由理です。
月曜日から降り始めた雪がまだ溶けず、雪国のような景色が久しぶりで新鮮な気持ちになっています。
皆さん、車の運転や歩きなど道中お気を付けください。
今回はむし歯の特徴・治療法について書かせて頂きます。
初めて歯科医院に来る患者さんは、むし歯の検査を行います。先生がC1・C2などと言っているのを耳にしたことがあるかと思います。
むし歯の進行度の特徴や治療方法をお伝えします。
☆C0…むし歯の前兆です。
・特徴…歯に穴が空く前の状態で歯の表面が白く濁った色になったり、ザラザラした感じになったります。
・治療方法…この段階では自分では気付かないことが多いので日頃から定期的に歯科医院で歯の状態をチェックしてもらっていると安心です。
また、ご自宅ではフッ素入り歯磨き粉を使用し丁寧に歯を磨いていただくと良いです。
☆C1…初期のむし歯です。
・特徴…歯の表面のエナメル質が溶け始めた状態で歯に小さな穴ができます。痛みや自覚症状はほとんどありませんが灰色や茶色の小さな穴を見つけたら早めに受診することをおすすめします。
・治療方法…この小さな穴を放置すると進行してしまうので削って詰める治療が必要です。削る部分は最小限で済むことが多いので、この段階で治療を受けるのが望ましいです。
☆C2…本格的に進行し始めたむし歯です。
・特徴…エナメル質の下にある象牙質までむし歯が進んだ状態です。まだ神経に達していないので強い痛みはないですが冷たい物や甘い物などが染みると感じることがあります。象牙質はエナメル質より柔らかいのでC2から先のむし歯への進行は一気に加速します。
・治療方法…むし歯部分を削って型取りをします。出来上がってきた詰め物やかぶせ物をセットします。
☆C3…神経まで進行したむし歯です。
・特徴…むし歯が神経に達し、歯髄炎を起こした状態です。大きな穴が空いた状態で何もしなくてもズキズキ痛みが出たり、冷たい物や温かい物がしみたりと、激痛を伴うことが多くなります。
・治療方法…神経をとる根の治療となります。麻酔をして、歯を大きく深く削り神経を取り除きます。根の中をきれいに消毒したうえで土台を作り、かぶせ物をするようになります。神経の治療は日数がかかります。
☆C4…ほとんど歯がない状態です。
・特徴…むし歯の最終段階で神経が死んでしまった状態です。目に見える根の部分が残っているかいないかの状態です。
・治療方法…歯の根に膿がたまり、歯の周りにも影響が出るため多くの場合抜歯することになります。
このようにむし歯治療というのは、むし歯の進行度によって大きく異なります。早い段階で治療を受ければ残せる歯質も多くなり、歯の寿命も長くなります。特に早期の段階では自覚症状が少ないので違和感や痛みを覚えたら、まず歯科医院を受診し大切なご自身の歯を残していきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。