かもしか通信

みなさんこんにちは！　デンタルマネージャー・管理栄養士の宮原渚です！

『オーラルフレイルとは？』

歯や口には「食べる」「話す」「表情をつくる」「呼吸をする」など様々な働きがあります。オーラルフレイルとは歯や口の機能が衰えた状態のことです。「話がしにくい・飲み込みにくい・むせる・こぼす・硬い物が噛めない」など、舌を含めた口の周囲の筋肉の衰えでおこります。

健康な状態と要介護の間には、筋力や心身の活力が低下する「フレイル（虚弱）」の段階があります。オーラルフレイルの症状は「フレイル（虚弱）」の初期に現れ、老化の初期のサインとも言われています。

歯や口の機能が衰えると、話すことが減るだけでなく、栄養状態の悪化で筋力がやせ、体力が低下し外に出かけることが少なくなってしまいがちです。

健康長寿をかなえるためにも、歯や口の機能を維持することは重要です。

『オーラルフレイルになると』

・食べる事が億劫になってしまい、十分な栄養が摂れなくなり、低栄養になりやすい

・舌の動きが悪くなり、発音や会話に支障をきたすなど、滑舌が悪くなる

・飲み込む力が低下し、食べ物や口の中の細菌が、誤って気管に入り、気管支炎を引き起こしてしまう

・唾液の量が減ってしまい、むし歯のリスクが上がってしまう

食べることは、生きるために必要な行為です。私たちは、生きるために体の活動を支える栄養を欠かすことなく摂る必要があります。同時に、食べることは私たちにとってかけがえのない喜びであり、食べることにまつわるさまざまな思い出を家族や友人と共有していると思います。

加齢とともに、足腰に衰えが出るように、食べる機能も衰えてしまいます。その衰えは気づきにくく、気づいた時にはすこし手遅れになってしまいます。

いつまでも健康でいられるために、いつまでもおいしく口から食べ続けるために、口腔機能の低下の予兆であるオーラルフレイルに気が付き、対応していただくきっかけになれば幸いです＾＾

最後までお読みいただき、ありがとうございました♪