かもしか通信

スタッフ日記

赤ちゃんと幼児の食事


みなさん、こんにちは!
長野県塩尻市の鴨居歯科医院
鴨居インプラント審美サロン
デンタルマネージャーの矢野絵梨香です。

「高ボッチ高原FM」さんにて、「カモシカ歯合わせ(しあわせ)ランチタイム」のコーナーにラジオに出演させていただきました。その内容について記載します。

離乳食の役割
・母乳や粉ミルクだけでは足りない必要な栄養素を補うこと
・噛んだり、飲み込んだりできるようにすること
・胃・腸など消化機能の発達を促すこと
・様々な食品を食べることで味覚を育てること
 これは視覚・嗅覚・触覚・聴覚の発達にも関係します
・自分で食べることの土台づくり、自分で食べたい気持ちを育てること

食事の取り方
離乳初期 (5~6ヶ月)
離乳食開始のタイミングとしましては、
・首の座りがしっかりしている
・支えていると座れる
・食べ物に興味を示す
・スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなる といった体の発達が見られます。

離乳食の形態は、最初はなめらかにすりつぶしたポタージュ状で、むせないようとろりと流れる状態に。慣れてきたら多少粒が残るベタベタ状にします。
味付けはせず、素材の味を大切に昆布だしなどで煮ましょう。

スプーンで食べてもらいますが、この時に気を付けてほしいこととしては、スプーンは赤ちゃんの上唇や上あごに押し付けないこと。また、のどをついてしまうと危ないのでスプーンは口の奥まで入れないよう気をつけましょう。

離乳中期 (7~8ヶ月)
活発に動くようになり、お座りも上手になります。

離乳食の形態として、豆腐やプリン状のもの。飲み込みやすいようとろみをつけます。味付けは風味付け程度で素材の味を覚えさせましょう。
やわらかくして小さく刻んだものを舌で押しつぶして食べる時期です。親指と人差し指で食べ物をはさみ、軽く力を入れたらつぶれる状態が理想です。

食べる時の姿勢が重要で、一人でお座りができるようになったらベビーチェアを使い、足が床につくような姿勢で座ります。姿勢が安定することで、あごや舌に力が入ります。

離乳後期 (9~11ヶ月)
指先で物をつかめるようになるので、「手づかみ食べ」や「遊び食べ」が盛んになります。この体験を十分にさせ、自分で食べる意欲をつけましょう。
1日の食事は3回になります。空腹になるように3~4時間はあける生活リズムをつけましょう。

離乳食の形態は、歯ぐきでつぶしたり、前歯でかじりとったりできるようになる時期です。硬さは熟れたバナナくらいが目安です。ばらばらにならない程度に粘り気や水分があるものにします。

この時期は手づかみ食べを充分にさせてあげましょう。いろいろな食べものの形や感触を手や指で確かめ、覚えていきます。自ら手にとって口に運ぶようになるので、ごはんはおにぎりに、野菜はスティック状など、手づかみ食べしやすいように工夫しましょう。前歯で自分の一口に合った量を噛みとる練習にもなります。

そして、薄味を心がけてほしいです。
この時期の味覚形成は大人になってからの食生活にも多いに影響します。甘みや塩味は子どもの方が敏感で大人の約1/2の濃度で反応すると言われるため薄味が丁度良いです。

離乳完了期 (12~24ヶ月)
大人から食べさせてもらう状態から自分の手で食べることへの練習時期です。

離乳食の形態は、やわらかく煮たものを前歯でかみとれる大きさにして食べる時期です。歯ぐきでつぶせるかたさで手づかみしやすい形と硬さにしましょう。目安はおでんの大根です。

この時期から1日4回食になります。子どもの胃の容量は小さく、1日3回だけの食事だけでは必要なエネルギーや栄養素がとりきれないためです。間食は甘いものでなく、おにぎりやふかしいも、乳製品やくだものなどを食べてもらいましょう。

また、遊び食べ、偏食などが多くなります。遊び食べが続くなら時間で区切るなどしましょう。ただ、𠮟られてばかりではストレスになります。自ら食べる意欲を引き出すことが大事なので危険でない限り長期的に見守りましょう。

幼児食期 (2~3歳
食べ物の好き嫌いが出てきます。好き嫌いはあってもかまいませんが盛り付けを変えるなど食べようと思わせる働きかけは必要です。また、3歳ごろまでに多くの食品に慣れる経験をしましょう。たくさんの味に慣れることは偏食予防になり、成人病予防につながります。

離乳食・幼児食のお話をしましたが、成長には個人差が大きいです。周りに合わせて早く進めることや、神経質にならなくても大丈夫です。

また、大人が楽しそうに美味しそうに食べる姿から、子どもも周りの人が食べていることに関心を持ちます。幼児期の楽しくおいしい食事の経験は、将来の食習慣の土台です。食事の第一の目的は体と心に栄養を与えることです。家族で楽しく食卓を囲んで、いろいろなものを食べる習慣をつけましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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