意外と知らない被せ物が入った歯のこと
みなさん、こんにちは!
長野県塩尻市の鴨居歯科医院
鴨居インプラント審美サロン
デンタルマネージャーの菊池ひとみです。
寒くなってきて、お鍋の美味しい季節ですね。先日、高ボッチ高原FMの「かもしか歯あわせランチタイム」に出演させていただき、我が家で人気の「レモン鍋」をお伝えさせていただきました。野菜もお肉もサッパリたくさんいただけるので、おすすめです。
さて、今日は意外と知らない被せ物の入った歯について、お伝えしていきます。
被せ物の治療が終わり、これで通わなくてよくなる、むし歯にならないと思われる方も、まだいらっしゃるようです。でも、そうではないんです。ご自身の歯ももちろんですが、被せ物の治療した歯は、治療後のメンテナンスが非常に重要になってきます。今日は、長持ちさせるためにはどんなことが必要となるのか、お伝えしていきたいと思います。
まずは、かぶせものの歯の仕組みからお伝えします。
かぶせものの治療は、むし歯が出来たり、歯をけがしてしまった時などに、そのままでは食事や会話、見た目に差支えが出るため、元の歯の機能と形を人工的に修復する治療です。
普段は見えているところばかりに目が行きがちですが、実は、作り物なのはかぶせ物と土台となる心棒くらいで、歯ぐきの下の歯を支えている、骨の中にはご自身の歯の根っこがあるんです。
かぶせものの治療とは、細菌に感染した部分を除去し、かろうじて残った患者さんの歯を土台にして、はじめて可能になる治療法です。もちろんかぶせもの自体は一定の耐久性を備えていますが、それを支える土台の歯は、ケアを怠るとむし歯や歯周病になってしまいます。
特に気を付けなければならないのが、このかぶせ物と歯の継ぎ目がある場所です。
ちょうど歯茎の溝に隠れる位置にあります。
この歯茎の溝は、プラークと呼ばれる細菌の塊がたまりやすい場所なのです。プラークが溜まった溝はむし歯の温床となってしまいます。かぶせものが入った歯は、むし歯が土台のほうに入って、むし歯になってしまっても外からわかりにくい点、神経をとってある歯は痛みが出ないので、患者さんがご自身で気づくことは、非常に難しくなります。発見が遅くなると、むし歯が進行しすぎていたり、歯がもろくなり割れてしまったりと、歯を抜かなければならなくなってしまいます。歯を抜くのは嫌ですよね・・・
かぶせ物をした歯を長持ちさせるためには、どんなことが大切なのでしょう。
1つは、かぶせものの素材を汚れの付きにくい、むし歯になりにくい素材にするということです。もう1つは、定期的にプロのメンテナンスを歯科医院で受けるということです。
汚れが付きにくくむし歯になりにくい素材というと、やはり一番おすすめなのはセラミックです。当院では、イーマックスというセラミックとジルコニアというセラミックが多く選ばれています。見た目も白く、天然の歯とほぼ同じ見た目になるよう作ることができます。当院の自由診療の中では、ジルコニアが一番選ばれています。ジルコニアは、汚れが付きにくい、美しいセラミックの一種で、人工ダイヤモンドに使われている素材です。強度があり、いままでセラミックでは対応できなかったブリッジや噛む力が強い方の奥歯にもいれられるようになったことも、多くの方に選ばれる理由です。
もう1つ大切なこと、定期的なメンテナンスは、歯科衛生士による専用の機会や道具を使って行うクリーニングです。毎日の歯磨きでは落としきれない、バイオフィルムと言われる、ねばねばした細菌の塊や、歯石などを取ります。バイオフィルムや歯石は、お口のにおいの原因にもなるので、身だしなみの意味でも、定期的なメインテナンスは大切です。心とからだのメインテナンスにぜひお越しください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!