嚥下障害について
みなさん、こんにちは!
長野県塩尻市の鴨居歯科医院
鴨居インプラント審美サロン
歯科技工士の三溝 恒幸です。
みなさんは、ご飯を急いで食べたり、飲み物でむせたりした経験はありませんか? このむせることを誤嚥(ごえん)といいます。通常は飲み込む時に起こる反射(嚥下反射)によって気道に蓋がされるため、飲み込んだ食渣は食道に導かれ、気道に入ることはありません。しかし、加齢などにより咽喉周辺の筋力が衰えてきたりすると、舌や喉の筋肉がうまく連動しにくくなり、誤嚥をおこしやすくなります。この誤嚥により引き起こされる肺炎を誤嚥性肺炎といいます。こうした飲み込みに関する障害のことを、嚥下障害と呼びます。
以前はそんなことはなかったのに最近食事中によくむせるという人は、簡単な評価法があるので試してみてはいかがでしょうか。
方法は、口の中に何も入れずに、30秒間で何回唾液を飲み込むことができるかというものです。飲み込むものが唾液しかありませんから案外ゴックンしにくいんです。そしてその結果が、3回以上できた人はほぼ問題ありません。しかし、2回以下という方は嚥下開始困難や誤嚥が疑われるようです。
また、少量の水が飲みこみづらい方や、湿ったしわがれ声が気になる方は一度歯科医に診断してもらってはいかがでしょうか。
程度により、その対策やリハビリの方法も変わってきますが、軽度であれば舌や口のトレーニングで機能回復がはかれる場合もあります。
嚥下障害は、全身的な病気とも深く関わりがありますから、軽視をせず十分お気を付けください。
最後までお読みいただきありがとうございました。