初釜
みなさん こんにちは!
長野県塩尻市の歯科医 鴨居歯科医院・インプラントセンタ-
院長の鴨居弘樹です。
1月13日(日)は各地で成人式が行われ華やかな着物姿、ピリッとした背広姿の新成人の晴れやかな笑顔が満ち、穏やかな日で天も祝っているかのようでした。本来は1月15日が成人の日でしたが、2000年から1月第2月曜日と定められました。理由は土曜休みを含め3連休にするのが目的であったようですが、「元服」を祝う由来から定められた意味付なので変えて欲しくなかった国民祝日と思っています。
「初釜」は成人の日の祝日が変わらない時までは1月15日に開催されていました。この日は師の青山俊董老師の誕生日でもあり二重のおめでたい日なので開催日に定めていました。「初釜」は新年初めて催す茶会のことをいい、稽古をしている所でされる稽古始めでもあり、師の俊董先生自らが点てられた濃茶を弟子全員が味わう日でもあるのです。
今年は天候も良く成人式の晴れ着とは異なった装いの着物姿の女性に新年のご挨拶をしながら当番になった多くの人の手で準備された初釜の席は、1年に1度だけにこの日しかお目にかかれないお道具はじめ床の間の長い柳、お菓子等々に出会います。まさに一期一会の茶会となります。
お茶を覚えようと思い入門して、もう丸20年経とうとしています。今年の2月からは21年目がスタ-トになります。入門した時は3年位教えて頂ければものになるだろうと思っていましたが今もってこの道の深さに接するとまだまだ修行が足りないと思い知らされることばかりです。
日頃の生活の中で月に3回のお稽古ですが、3~4時間過ごすこの時はすごく大事にしたい時間となりました。
場所が塩尻市広丘無量寺という禅寺でもあり、日本一の曹洞宗の尼僧さんである青山俊董老師の直々のお弟子になれた事も感謝しています。接して学ぶことがお茶以外にすごく多く人生観、仕事観も変えることができて、日々の楽しさ、生きる大切さも知って充実した生き方を教示して頂いたと思っています。
70人の同門の人はすべてが良い人であり、常に笑顔で接し、素敵な会話を楽しみ、精神的な安らぎを得られるのも全て師である青山先生の人徳の影響であることは間違いありません。
昨年は一度欠席したので「精勤賞」を頂き、今年の軸題の「火」で作られた先生の和歌の色紙もくじ引きで当たり、幸先の良い新年となりました。2008年も「皆勤賞」を目指し、今年のテ-マ「日々改善・日々精進」を忘れずにお茶の道もマスタ-したい、もっと学習したいと思っています。
人をもてなす最高の文化「茶道」は、患者さんと接する際に取り入れるべき点がものすごく多くあります。今年も茶の心をもって接していきたいと改めて感じて来ました。多くの気づきを頂いた「初釜」に出席できたことを感謝しています。本年もよろしくお願いします。