歯周病菌に注意しましょう!
みなさん、こんにちは!
長野県塩尻市の鴨居歯科医院
鴨居インプラント審美サロン
歯科技工士の三溝 恒幸です。
早くも、来週には9月になりますね。暦の上ではもう秋です。秋といえば、食欲、読書、行楽、などを連想させてくれ、なんだか楽しそうです。ところが今年はコロナ騒ぎにより安心して旅行を楽しむというわけにはいかず、少し寂しいですね。
ところで、口腔内の2大疾病のうちの一つ「歯周病」。歯周病とは簡単にいうと「細菌の感染が引き起こす、歯の周りの炎症性疾患」といえます。口腔内には、約300~500種類程度の細菌が常在しているといわれています。歯磨きが不十分であったりして歯に付いた食物の残渣がある状態が続くと、歯面、歯周ポケットなどの部位に細菌集団を形成し歯周組織に炎症を引き起こします。40歳以上の国民の8割が罹患しているといわれる歯周病は、症状の進行が自覚しにくいため「サイレントディジーズ」とも呼ばれています。歯周病が重症化すると、その細菌は容易に血管に侵入し、心内膜炎、血栓などの原因となります。さらに誤嚥によって肺炎の原因となったり、消化器系に入りこみ、腸内細菌叢への影響もあると考えられています。このように口腔内の細菌が全身的疾患に関与することが数多く報告されております。たとえば、心疾患、脳血管疾患、糖尿病、誤嚥性肺炎、低体重児出産、インフルエンザなどに関与するといわれております。
こうしたことから、定期的に歯垢や歯石を取り除くことは全身の健康につながるというわけです。歯ブラシや歯間ブラシ、フロスだけでは落としきれない汚れもありますので、ご自身の口腔内の状態を把握するためにも、是非とも歯科健診や歯科ドックを受診しましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。