かもしか通信

スタッフ日記

11月号社内木鶏会の感想


みなさん、こんにちは!
長野県塩尻市の鴨居歯科医院
鴨居インプラント審美サロン
歯科技工士の三溝 恒幸です。

めっきりと身に染みる寒さとなってまいりました。今年はコロナ過の中、梅雨には過剰なほど雨が降り、夏は体調を崩すほどの猛暑、そこから一転して一気に寒くなってまいりました。皆様の体調はいかがでしょうか。
さて、月末の10/30には「第42回社内木鶏会」が行われました。そこでの感想文をブログとして掲載しますので、ご笑読いただければ幸いです。
テーマは「渋沢栄一『論語と算盤』に学ぶ大転換期の生き方」です。

これまで何を生きがいとするか模索をする時期を経て、26才で歯科技工士という職を選んだ。爾来、36年間歯科技工に夢中になってきた。そして、大学病院で定年を迎え、今後の人生をいかに生きるかを思案してきた。そして、我々の先達である院長の生きざまに影響を受け、100才までの約40年間に、何か人生を傾けられる一生物の仕事を身に付けたいと考えるに至った。私にとっての大転換期である。
今回の対談は東洋思想研究家の田口佳史氏と渋沢栄一の直系子孫である渋澤健氏の対談である。その内容には私自身非常に興味をそそられる内容であった。それによると、これまでの歴史的サイクルからすると2020年は大転換期であると書かれている。その転換にはもちろん新しい考え方や技術が必要となってくるが、それ以上に重要視すべきなのが普遍的な原理原則である。澁澤栄一という人は、孔子とその弟子たちの問答集である論語を、単なる中国古典として読むのではなく、封建の世にあっても自らが目指すビジネスの水先案内人として読んだのである。現在の私たちは、物質的にも恵まれ、それでもその上を見ては、あれが欲しい、もっとお金が欲しいというけれども、原理原則に基づく人間性が伴わなければ必ず幸せになるとはいえないのである。人を思いやり慈しむ「仁」や、他者の利益を重んずる「利他の精神」は一見人の利益ばかりで己には何の得もないように思えるが、やがてはそのことが自らの幸せへとつながってくるのである。論語は、こうした利他的人間性を目指すための思想や行動の規範となりうる書物である。算盤とは利益率を高めるための経済学である。その経済活動による成功を目指すばかりでは、ちょうど樹木の枝葉に肥料や水をくれるようなもので植物は育たない。もっと自分以外の人のためを思って行動し、根を養うことが根のある花を咲かせることになるのだと思った。
私は、残りの人生を人間の根を養うことを目標とし、感謝と恩返しを念頭に生きていきたい。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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