名作とは。
長野県塩尻市の鴨居歯科医院
鴨居インプラント審美サロン
歯科医師の永田郷です
そろそろ桜が咲きだす頃になりますね。世間では暗いニュースばかりなので、そろそろ気分が明るくなるニュースも欲しいです。
今回は、致知3月号の感想を載せます。名作に心を洗われる。皆さんもそんな経験がありますでしょうか。
名作とは何か。ふと頭をよぎった疑問である。
調べてみると、名作とは「優れた作品」という意味で用いられることが多いが、実は「有名な作品」の側面が強いようである。優れた作品は、傑作に当たるのだと書かれていた。
今回、『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』からの抜粋で2つの名作に出逢えた。特に心に響いたのが、塩見志満子さんの話であった。
二度目となる我が子の死を目の当たりにした両親。犯人を探し出して償わせたいと考える母と、全てを許して前を向こうとする父がいる。犯人は名乗り出ない。文字を追うごとに様々な感情が溢れる。私は独身であるため子を持つ両親の気持ちを理解するには未熟かもしれない。だが、大切な肉親を亡くすと思えば、この両親は想像を絶する思いをし、心身ともに崩壊してもおかしくなかったはずだと考える。おそらく、亡くなった長男への思いも重ねて、元気いっぱいの次男に対し、期待も大きかったのだろう。突然の出来事。たとえ、この母のように犯人を責める気持ちを持ったとしても、その考えを誰が理解し止めることができるだろうか。悔やみ謝る友人、背中を押してしまった誰か、その両親、学校関係者など、みんなの人生に次男の死を重荷とさせず、人の成長という最良の結果につなげられたこの両親に、私は本当の優しさを見た。いつ、どこで、誰が、なんて私たちには予想もできない。予期せぬ出来事に対して、私は向き合うことができるだろうか。どの視点に立っても感慨深い作品である。
傑作は、多くの人の目に触れて沢山の感情を生み出す。名作は、偉人の残した言葉が今も生き続け学びに至る。と私は考える。
人間学を学ぶ月刊誌『致知』。まさに、名作である。
最後まで、お読みいただきありがとうございます。