社内木鶏会感想文「人格を陶冶してくれる安岡教学の世界」
みなさん、こんにちは!
長野県塩尻市の鴨居歯科医院
鴨居インプラント審美サロン
歯科技工士の三溝 恒幸です。
早くも、2021年度も終わりが近づき、新1年生となる子供たちがランドセルを背負って小学校に通う日を楽しみしているころになりました。しかし、新型コロナウイルスも再びリバウンドの兆候が見られ予断を許しません。
さて、毎月鴨居歯科医院では、月刊誌「致知」を読みお互いの感想文を発表しあい、良いところを見て社風を良くしようとする社内木鶏会を開催しております。
ここで、私の感想文を掲載させていただきます。
「人格を陶冶してくれる安岡教学の世界」の読後感想文です。
私たちが日々社会に出て生活する中で、対人関係であれ、人的災難であれ、自然災害であっても、その人の人生の中で必要な事柄であり、サムシング・グレイトからの試験であると聞かされたことがあります。他者の行動を見て腹を立ててしまったとき、「また試験に落ちた。」あるいは、「この試験に落ちたからまた再試験があるぞ。」と覚悟して自分のEQを高めるように生きることを目標にしています。いや、そうありたいと願っています。
今回のテーマは「名作に心を洗う」です。これはそんな思いにピッタリなテーマだと思いました。
三木英一氏と荒井桂氏の対談の中で安岡正篤先生の著書を紹介しておりますが、その中で入門書として『青年の大成』を取り上げております。「安岡先生はこの本の中で人間の才智、技能はあくまでも属性で、徳性こそが人間の本質的要素である」と紹介されています。人間の本質は、見せるものでないし、ひけらかすものでもなく内側からにじみ出る人間性そのものであるのだと深く共感できます。さらに紹介されている「八観・六験」を読むと、本当にグサグサと心に刺さってきます。また、「思考の三原則」の中でも、「人間にとって知識はもちろん重要だけれども、それが志によって統一された見識にならなくてはいけない。見識はいくらよくてもそれを実践する勇気がないといけない、つまり胆識にならなくてはいけない」と書かれています。実践してこそ本当の学問であるというのが胆識であり、実行する力がなくては意味がありません。学んだら、インプットとアウトプットを繰り返して知識にとどめます。そしてその知識を生かして、それをやってみて検証し、正しいと実感して、これまでの経験や価値観によって自分の見識とします。その見識に基づいた行動をしても、現実的には様々な困難に直面します。それを一つ一つ乗り越えながら行動していった先に胆識があるのだと思います。いわば、決断力や実行力を伴った「見識」といえるかと思います。
人間の本質というのは、癖・性分も含めて本当に変わりにくいものです。そのことは自分を見ても周りを見ても本当にそうであると思います。しかし、こうした名著を読み、先人の教えに感動し、日頃の心の汚れを洗い落とすことを繰り返すことで少しずつ薄紙をはぐように心が美しくなっていくものであると思います。今後もこうした名著をしっかり読み込んで人間性を高揚させていこうと、強く思いました。
最後までお読みいただきありがとうございました。