かもしか通信

みなさんこんにちは！
長野県塩尻市の鴨居歯科医院
鴨居インプラント審美サロン
デンタルマネージャーの佐藤奈々子です。

最近めっきり秋めいてきましたけど、皆さまいかがお過ごしでしょうか？　　　　　　　　　　　　　

今回は訪問診療について掲載したいと思います。　現在、当院では、個人宅、病院、介護施設などに訪問診療を行っています。
特に依頼が多いのが介護施設で、今は週に一回多い時で二回の頻度で行っています。
医療が発達している現在、平均寿命は伸びているのですが、大事なのは健康寿命です。食生活や生活習慣を改善しないと健康寿命は伸びません。現在社会や当院でも健康寿命を伸ばす為、予防に力を入れていますが、平均寿命と健康寿命の差があるのが現状で、当院ではその差の部分にいらっしゃる方のご依頼が多く、その為、訪問診療に出向いております。
では、そもそも訪問診療とはからお話ししますと、通院が困難な方の為の歯科往診サービスの事です。虫歯の治療だけでなく、入れ歯やお口の中の状態をチェックする検診や口腔ケアも行っています。　　実は、歯科医院に行けない状態の人こそ歯の治療が必要で、要介護の高齢者の方などは歯を診てもらいたくても体が不自由で通院出来ない人が沢山いらっしゃいます。しかし、体に障害があったり病気を持っている人ほど口腔ケアを行いにくく、治療が必要な状態になりやすいのです。
訪問診療を受けて長年のお口の悩みを解決出来た人も少なくありません。ただ、当院では訪問診療で使用出来る器具に限りがあり、水を使用して歯を削るとか、レントゲンを撮るような診療が出来ない為、それらの治療が必要な患者さんは施設の方やご家族の方に付き添って頂き来院して頂かないといけない場合があります。では、訪問歯科での主な治療内容をご案内します。

①虫歯の治療
②抜歯
③歯冠（詰め物、被せ物の修復、充填）
④義歯の製作、調整、修理
⑤歯周病検査、治療
⑥口腔ケア、口腔衛生指導
⑦歯石取りなどです。

次に訪問診療が出来る条件をお伝えします。

①通院が困難な方
②医院から半径16㎞圏内(要相談)のご自宅、施設、病院であること。→この距離を超えると保険適応外となります。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　③年齢制限はありません。　　　　　　　　　　　

現在の訪問歯科の実施状況を見てみると、訪問歯科の患者さんの大多数は高齢者で、特に75歳以上の後期高齢者の割合が8割以上を占めています。一方、日本歯科医師会が行った要介護高齢者に対する調査では、歯科治療や口腔ケアが必要である高齢者が全体の約6割を占めるのに対して実際に診療出来ている割合はわすが2.4%に留まっているという結果が出ています。この問題の背景には、訪問歯科の存在がまだ充分に認知されていない事があります。患者さんやそのご家族が訪問歯科サービスの存在をそもそも知らない場合や知っていたとしても依頼の方法やタイミングが分からないといった問題、さらに患者さんが入院してしまう事でかかりつけの歯科医院との接点が途絶え、そのまま歯科受診の機会を逸してしまうケースも少なくありません。日本の高齢化率は今後も上昇し続け、2065年には国民の約2.6人に1人が65歳以上になると言われています。今後当院でも訪問歯科を皆さまに知って頂けるようアナウンスしたり、専用パンフレットを作成したり、と力を入れて行きたいと思っております。訪問歯科について知りたい事がございましたら、いつでもご相談下さいませ。　　　　　　　　　　　

最後までお読み頂きありがとうございました。